7/31/2025, 2:36:55 PM
枕元に
メモ帳とシャーペン
夢や思いついた事を
サッと書きとめる
起きてすぐは
メモ帳の白が
眩しくて
書いた字が
ゆらゆら揺れる
起きぬけの私は
私として機能
していないらしい
Face IDも
私を認識してくれない
7/30/2025, 9:27:34 PM
太鼓の音が響く
招き入れられた
私は
ぎこちなく踊る
前の女性の
手足を見ながらの
にわか踊り
熱い体に
夜風がかすめる
最初のドキドキ
熱い鼓動はおさまり
ただの私は
ただの踊り手に
なって行く
7/29/2025, 9:44:11 PM
長い間
ペーパードライバーだった
必要に迫られ
40歳前で
運転するようになった
中年になってからの
運転技術は向上せず
車線変更のタイミングが
おぼつかない
仕方なく
小さな街のなかを
ぐるぐる回るだけ
自転車や車の
運転にしろ
スイミングにしろ
習得する時期
タイミングというものは
おのずと
あるのだと思う
7/29/2025, 1:17:49 AM
虹は急に現れ
いつの間にか消える
空にかすかに残る
掠れた七色の残像
それだけで
心が浮き立つ
虹のはじまりを探したいと
思うのも無理はない
この世に現れる
素敵なもの
幸福な愛
あまりに
キズが無いものを見ると
不安になる
虹のように
消えてしまわないかと
7/28/2025, 3:46:30 AM
学校帰りの
私のオアシスといえば
古い採石場跡の
小さな湧き水だった
上級生も下級生も
そこで ひと休み
手をお椀の形にまるめ
勢いのある水を
堰き止めすくう
意外に強い力
半分こぼれたが
大切に飲む
いつもそこで
水滴だらけになる
うすいスカートは
ビタビタだ