3/28/2025, 12:24:21 AM
春爛漫には
少し早い
木々は鎧のような
枝の先に
小鳥のくちばし似のふくらみを
いつのまにか揃え
今にも赤や緑の芽を
差し出しそうだ
3/27/2025, 12:43:13 AM
子供たちが使っていた
蜜蝋クレヨン
1本どこかにいって
七色になった
花蜜と蜂から生まれる
蜂の巣の材料の蜜蝋は
爽やかな香り
ハナバチの羽ばたき
今でも家のどこかで
なくしたクレヨンは
香りを放っているのか
生き生きと
3/26/2025, 1:01:47 AM
母は歳をとるだび
記憶の川を遡る
子供の私に
13歳の頃のことを話す
姉と2人で汽車に
乗って疎開して
チッキで送った荷物は
爆撃にあって
そかい?
ばくげき?
遠い歴史の言葉は
母の中で
今も息づく
3/25/2025, 1:10:54 AM
もう二度と
と いう言葉には
強い言葉が続く
もう二度と会わないとか
もう二度としたくないとか
感情のままに言うと
壊れそうな人間関係
聞くだけでも
ドキドキする
大丈夫だろうかと
私に
人間関係修復能力が
もっとあれば
3/24/2025, 12:52:32 AM
空に雲が9割あると
曇りになる
厚い雲が垂れこめた空
太陽の日差しも届かない
レコード大賞を
2連覇したバンド
その歌が急に好きになった
私は何を見ていたのか
紅白だって見てたはず
私の空には
厚い雲が垂れこめていて
私の好きな曲を
作ってくれる太陽は
いつも燦々と
頭上にいたのに