朝子

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11/13/2024, 2:38:54 AM

日常生活もスリルに満ちている

今日 歯医者に行った
いつものクリーニング
やさしい歯科衛生士さん

でも今 地震が起きたら
この尖った機器が私の
のどおくを突き刺すかもしれない

にごった洗い桶の中の
包丁
おじいさんにとっての
ちょっとした切り株
ドアの隙間の
ねこの白い前脚

その危険を
どうにかすり抜けながら
表面 おだやかな日常は
くりかえされる

11/11/2024, 1:32:24 PM

翼があれば飛びたいと
鳥のように飛びたいと
思う人は多い

青空を高く低く
美しいらせんを描き
高い音でひと声鳴く

でも私は
運動神経的にも
三半規管的にも
それに耐えられず
くるくるくると
落ちてしまう

飛べない翼をそなえ
筋肉隆々の脚をもち
土ぼこりを立てながら走る
そちらの方になりそうだ

11/10/2024, 2:43:24 PM

家の前の小さな庭
去年は5月くらいになると
雑草がどんどん増えた
梅雨のひと雨ごとに
うれしそうにズンズン伸びる

2回か3回かは
草刈り機で刈ったが
とても追いつかない
まるでススキのような
イネ科植物が生い茂る

今年は春から気合いを入れた
除草シートや
グランドカバー植物の
助けを借りながら
庭をゾーン分けし
草取りを頑張る

イネ科植物は
株も大きく根も深い
水をやらなくても
根を伸ばして自ら取りに行く
君が立派なのはよく知ってるよと
声をかけてあげたい

11/9/2024, 11:19:48 PM

脳裏に今でも
思い出すのは
自分は高校生には
なれないと思った
小学生のわたし

それまでに
溶けてなくなる気がしてた

三人姉弟の真ん中で
なかなか光があたらず
父母も休日は野良仕事
封建時代のなごりの環境

私は人が見えず
劣等感のかたまりで
自分が一番不幸なのだと
思っていた

そんな私も
高校生になれた
私の道はいつも細いが
自分に合った道が
なんなのか
わかるようになった

11/8/2024, 11:40:19 PM

人にものを頼むのは
難しい
どんなに話し上手でも
話の底にかすかな
違和感を感じる時がある
そうなると
言葉は説得としての
意味をなさなくなる
人は言葉と心が一体となると
安心感を醸しだすものだ

母として
子にかける言葉は
子を思っての事と
信じてはいるが

子は顔をしかめる
母の話の真ん中にある
大いなる不安を
聞き飽きた
からかもしれない

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