11/9/2024, 11:19:48 PM
脳裏に今でも
思い出すのは
自分は高校生には
なれないと思った
小学生のわたし
それまでに
溶けてなくなる気がしてた
三人姉弟の真ん中で
なかなか光があたらず
父母も休日は野良仕事
封建時代のなごりの環境
私は人が見えず
劣等感のかたまりで
自分が一番不幸なのだと
思っていた
そんな私も
高校生になれた
私の道はいつも細いが
自分に合った道が
なんなのか
わかるようになった
11/8/2024, 11:40:19 PM
人にものを頼むのは
難しい
どんなに話し上手でも
話の底にかすかな
違和感を感じる時がある
そうなると
言葉は説得としての
意味をなさなくなる
人は言葉と心が一体となると
安心感を醸しだすものだ
母として
子にかける言葉は
子を思っての事と
信じてはいるが
子は顔をしかめる
母の話の真ん中にある
大いなる不安を
聞き飽きた
からかもしれない
11/7/2024, 12:52:57 PM
今日はとても冷えた
こんなに寒い日は
お鍋にしようか
それとも 他になにか
あたたかいもの
冷凍のかき揚げがあったな
少々 手抜きだけれど
今晩はかき揚げそばにする
芯まで凍えたひとが
帰ってきた
温かいそばをすすめる
大きなテーブルの端に座る
あなたとわたし
テーブルのはしっこの
小さな憩い
11/6/2024, 1:59:25 PM
広い広い
どこまでも続く
緑の風景
この場所は植物園
花壇と雑木林と芝生
職員さん達が丹精こめて
百年間 守ってきた土
その柔らかい土の上に
柔らかい雨が降る
雨粒はすーっと吸い込まれ
土の粒子のすきまを落ちて行く
いろいろな植物の根に
触れながら
11/5/2024, 1:55:05 PM
幼い頃
眠っていると
木の雨戸のすきまから
朝の光が
私の顔の方まで
細く伸びていた
雨戸のすきまは多く
一筋の光ではないが
暗い中
光はところどころ煌めいて
薄目を開けた
私のまぶたも明るい