朝子

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11/2/2024, 12:54:46 AM

台風は温帯低気圧に変わったが
今日も雨は降り続く
用があって出掛けるが
スニーカーはメッシュの夏用
水が靴の中に入り込み
靴下はびしょ濡れだ

私の足をすっかり濡らした雨は
地中に入り海に出て
また蒸発して空に帰るらしい
どんなに汚れた水でも
この永遠のサイクルで
清浄な水に戻るのはすばらしい

足元を見つめながら
歩いていると
いつの間にか私は
家の前に立っていた
このままでは風邪をひく
私は玄関に入り
すばやく靴下を脱いだ

10/31/2024, 2:00:02 PM

歳をとって
膝や腰が痛くて動けなくなったら
大きなスクリーンを買いたい
窓くらい大きなテレビでもいい
日がな一日 好きな風景を映すのだ

私はインドネシアの
湿気のある空気が好きなので
熱帯林のストリートビューを
映してもらいたい
冒険に行くことは出来ないが
インドネシアの森を
毎日ながめたい

つきつめて考えないと
自分の理想郷はわからない
私は 木々に包まれて
眠りたい

10/30/2024, 3:06:19 PM

生まれ育った家は
今でも懐かしく思う

庭にはぐるりと植物が植えてあった
こでまり 柿の木 柚子の木 松
南天 ヤツデ アオイ
そのほか
名前も知らない植木たち
18歳まで その家に住んだが
今でも枯れないでそこにあることに驚く
ひどく間延びしているが
たしかに記憶の木だ

30年前に植えたという栗の木
枝を広げて空を覆うほど
秋には小粒のイガを落とす
朝早く起きないと
イノシシがやって来るそうだ

10/29/2024, 11:46:27 PM

子供の頃は自信がなかったので
よく もう一つの物語を考えた
兄弟が多くて服はお下がり
家も昔ながらの瓦屋根で
台風になれば雨もり
そこでお金持ちのひとりっ子ならと
考えるのである

近所に住む年上の女の子の話を
同級生はよく知っていた
あの おねえさんはひとりっ子
お部屋は2階のふた部屋
ベッドルームと勉強部屋
同級生はいいなと言った

あのお家なら
台風がきても大丈夫そうだ
すてきなレースのカーテン
2階に出っ張ったひとりっ子の部屋
この家のあととり娘

だんだん私には
閉じ込められたお姫様のように
見えてきた
ずっとここにいなければならないなんて
窮屈だなと思った

10/28/2024, 3:06:41 PM

家以外の場所で眠る時は
怖い怪談話は
御法度である
ホテルの部屋などは
恐ろしい由来しか
想像できない

テレビの特番は消して
真に迫った投稿は
明日の朝に回し
暗がりの中に
動く影を感じると
照明を全てつける

一度 考えつくと
妄想はふくらむらしい

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