8/29/2024, 1:09:52 PM
日常の景色がある時変わる
15年前のことだ
私は塾に子供を迎えに行くため
車に乗った
すると 道が 街路樹が
うすく茶色がかるように見える
夕方のひかりの加減か
深いセピア色の世界
これは初めてだ
私は初めての経験をしていると
何度も考える
誰かにこの経験を知らせたい
幻だと疑いたくない
言葉はいらない
ただ オーと驚いて欲しい
私も オーと感嘆するから
8/28/2024, 12:57:39 PM
学生の頃、アパートを引っ越す事になった。
不動産屋が、次の人を連れて来た。少し年下の男の子だった。
私は挨拶をして、外に出た。
1週間くらい経って、その子が突然尋ねてきた。
要領を得ないが、どうやら又会って欲しいらしい。
いったい、どういうことだろう。
よく聞いてみると、本棚が良かったと言う。
奥の部屋の窓の前に本棚が2台置いてある。
中には、推理小説がいっぱい。
彼は、推理小説ファンだったのか。
8/27/2024, 2:09:28 PM
梅雨の中
小雨に佇む
奈良の長谷寺に
ポスターを見て行った
鉢植えの紫陽花は
色鮮やかで目を引く
私は地植えの紫陽花に
心惹かれた
見上げるほどの丸い株
青い花房に大きな葉っぱ
たくさんの葉が
水をグンと吸い上げる
8/26/2024, 1:19:45 PM
日記帳を毎日書くのは
ハードルが高い
5年日記帳は
半分は白紙だ
昨日書いた文章は
今日 すでに恥ずかしい
今では
お天気と出来事だけ書く
くもり カフェで会う
文の中から
自ずと立ちのぼる喜び
8/25/2024, 1:05:23 PM
ひとりで旅に出ると
朝昼晩と食事はひとりだ
案内された席が一人席で
壁に向かって食べる事がある
それを寂しく感じる人もいる
他人の思惑とは
風のようにサッと消えるもの
私は壁と向かい合わせになって
たらふく食べた
飲み物とスイーツも注文だ