もしも過去へと行けるなら
「あ、でもカノジョはいないよ」
口走った、嬉しそうな顔をこちらに向けて。
カノジョも何も…キミ
テンションの上がった、恍惚とした目や
テンションの上がった、キミの言葉を
聞けて良かった
家族を愛するきみの心を聞けて良かった
キミには触れられないけど
キミの心を沢山見られて嬉しかった
嬉しかった…
True Love
どうしたって男と女で
いつの時代もひとまとまりに
なるけれど
付いたり離れたり
その多くは永遠じゃなかった
だけど今
それぞれが個々に大切な存在や
大切な時間を持っている
父母あなたに
時々会って心通わせられるのが
幸せ。それぞれの人生を応援するような
気持ちで私もまた自身を最高に受けとめるから
二人だけの。
さいん
直接言えないから
目で表情で伝え合うの
直接伝えないから
真意はご想像におまかせ
直接伝えない代わりに
強烈に残るシグナルを送り合うの
気持ちのやり取りだけなら
小学生に還ったみたいに
昼休み目が合っただけで
追いかけっこが始まるみたいに
テレパシーができちゃう
相手のにっこりで
安心できるような関係
届いて……
唄で想いを届けようなんてキザな事をしてしまった
ただただ熱唱してただけだけど
歌詞があまりにも思いの丈を綴っていたから
目を瞑って聴き入ったり歌っている顔を何度か見られたけれど
あの空間皆んなはどんな想いを感じていたんだろう
それぞれ心の内を明かさない
それでも一緒にいて楽しむ
不思議な空間
届かせたい想いは内に秘めるのが
そればかりがなされたら
きっと次会う約束すらなされないんだろう
面倒臭い それっぽい大人たちの集まり。
カーテン
この家のカーテンは薄すぎる。
光を遮らないから
4:30には光で起こされてしまうのだ
この家のカーテンは命綱。
西陽の暑さで床が焼けてしまう
ペットの命までも守っているのだ
この家のカーテンは飾り。
飾りというと聞こえは良いけど
開けたら立派な青空が見えて
本当はこっちのが窓の
役割を担っている気がする
カーテン越しの光
カーテンの向こうの青空
同じ時間で 同じ条件で
2つの顔