たくちー

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3/17/2026, 6:57:04 PM

 鉄のシャベルで胸をざっくり削られる。消耗ではなく変貌。なんとなく、ボクはヒーローじゃなくて悪役なんだと思った。昨日よりも優しくなれたと思う。怒ることも辛いことも減ったと思う。きっと前より生きやすくなった。無邪気になった。でも悪役だと思った

泣かないよ。ボクの世界は自室の内側か外側かの単純な世界だから。ベッドに横になっていれば大抵の辛いことは逃げられる。だからおやすみなさい。


題『泣かないよ』

3/16/2026, 7:07:11 PM

 怖いというより恐ろしい。常に最悪の場面を想像して行動する。それでも苦しい思いは続く。けれども微かな希望も見える。半歩踏み出すのに数日かかるような足取りだが、地面を踏み固めながらゆっくりと進む。はたから見ると大体眠っているように見える。しかし脳内ではゆっくりと検証が進められ計算が行われている。何が怖いかって言われたら、理解されずに放置された内容が存在すること。そんな時は納得いくまで先には行かない。希望が絶望に変わるのが怖いから
だから1ページ先に進むのに数日あるいは数週間かかることもある。なるべくAIには直ぐには訊かない。ボクの頭で考える。考え抜いた先で理解を深めるために使う。もしくは使わない。



題『怖がり』

3/15/2026, 6:41:15 PM

 もう嫌だ。最近のお題はポジティブ過ぎる。頭を掻きむしりたくなる。レアチーズケーキを作ってと催促されている。料理は家にあるもので常に作れる訳ではない。膨大な工程があって求められるのが苦しい。髭剃り、着替え、運転、買い物、料理、いつ作るか等々
軽い気持ちで言ったのかもしれないけど、期待に応えないといけないと胸の内でグルグルと思考の沼から抜け出せなくて、行動にうつすのも後回しにするのも、どちらも苦しくてどうしようもなくなる。でも素直に「催促されると苦しいからやめてほしい」なんて言えない。「食べたいって言ってたから材料買ってくる」って言おうと思っているけど元気そうな表情までは演じきれそうもない。今は気分じゃない。でもしないといけない。




題『星が溢れる』

3/14/2026, 7:10:40 PM

 ぼんやりとしか顔の輪郭を眺めないため瞳は声音から想像する。だいたい怒っている時は瞳も怒ってる。安らかな瞳はきっと優しい。でもその瞳に映るのは目を開けているのも億劫なボクの姿だ。老犬にするように優しく髪を撫でてくれる。メモリ不足な脳が思い出を消さないように安らかな瞳を閉じる。



題『安らかな瞳』

3/13/2026, 6:35:10 PM

 5歳の時にもらった猫柄の半纏をいまだに持っている。寝る時はいつもベッドの傍に置いておく。綿もなく生地もボロボロ。それでも時々触ったり、ぎゅって握ったりしている。掌にひんやりとした感触が残る。これからもずっと隣で。棺桶にも一緒に入れてほしい



題『ずっと隣で』

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