無色彩
新しき朝焼け
射す光の中
遮り透る傷み
輝き解き放つ
刻む時の夢
包み翼広げた
蒼い天空は
「涙色・・・?」
流れる雲は
「想色・・・?」
掴み届くのならば・・・
何処迄も
限りなく目指し
失っても・・・
何時迄も
果しなく彼方に
伸ばして・・・
辿り着く先に
色褪せ無い
時空に
「私の色は・・・」
夢雫
無限に広がる
天空を視つめて
そっと 手を翳した・・・
瞼を閉じて流した雫
星屑に変わるから・・・
振り返らずに
歩き続けた独り
纏う孤が切なくて
擦り抜けてく
記憶と光の破片
堪え美し過ぎた夢
還れ無い日々
過ちの時だけ
「過去と未来の狭間で・・・」
無限に広がる
天空を視つめて
そっと 手を翳した・・・
瞼を閉じて流した雫
星屑に変わるから・・・
鮮やかな星天
見上げては呟く
そっと 風に乗せて・・・
瞼に映す叶わ無い夢
星屑と散り舞う雫・・・
翳した想いは・・・
魅想の彼方・・・
紅き閃光
照らし朱黒の華
華弁咲かせ舞い
魅了の心
美しさの哀しみ
旋律が嘆いてく
此の空間の
一時の夢に
咲き誇り 叫んだ・・・
独り孤高 謳う音・・・
妖艶に生きて
叶え願う儚き
朽ち果て・・・
遮る光闇世界
此の鼓動の生
生きた証・・・
又 何処かの
天空の下で・・・
「何時・・・」
深麗紅
寂しき音色が
私を包み込む
奏でる心地好さ
刹那の響きは
魅了する程に
孤独を愛した私
「何モ無イ 此ノ世界デ・・・」
過ぎ去りし時
淡い光の闇は
微笑み浮かべ
壊れ散り逝く
深く沈み
もう戻る事は無く
光の中で触れて
深く愛し
二度と還る事無く
闇の中で殺めて
辿り着け無い夢
堕ちて逝ける・・・
醒め無いから・・・
「此ノ侭・・・ 何処・・・」
硝雫
取り残された
記憶は鮮明に
駆け巡る・・・
胸深く揺らぎ
刹那と美しく
縁取られ・・・
「幻の様な一時・・・」
色褪せ無い
淡い夢に焦がれ
彩りの想い
抱き締め様とし
「崩れ過ぎ去る・・・」
果てし無く
刻まれて失い
壊れて散り
哀しい風が
届かぬ様にと
過ぎて鳴く
視つめながら
私は 歩き続けて
「残した 私の・・・」