散リ雫・・・
愛しさの刹那
鼓動は弱く
締め付けられる想い
闇世の中嘆き
聲を響かせ
問い掛け続けた言葉
記憶と瞳に
刻まれて
止まら無い
叶わぬ雫
「私ノ 無力・・・」
そっと優しく
抱き締め
聲枯れる迄 ずっと・・・
小さな躯の姿
口付けて
私の想いを ずっと・・・
捧げる私の髪
祈り続け
残した感覚 ずっと・・・
せめて無力な・・・
私の掌で・・・
私の温もりで・・・
「夢を視ながら・・・」
遺創真
割れた瞳から
堕ちた世界
渦巻く思考線
綺麗な傷みと
醜きは虚像
哀しみの記憶
産声の様な
聲は 鳴り止まず・・・
張り裂けた
喉は 枯らし続け・・・
「寂シク 視続ケテタ・・・」
私は何者か解らず
彷徨う流れに
雫の足跡・・・
私の存在は解らず
震える歪みに
孤の傷跡・・・
誰か私を見付けて
そっと抱き締メテ欲しかった・・・
誰か私を捕らえて
優しく触れ殺メテ欲しかった・・・
「誰カ私ノ事ヲ・・・」
夢幻籠
終焉の無い
物語を描き続け
魅せた夢
引き換えた
現世と異空想の
融合の渦
美しき醜さ
残酷な煌めき
微睡みの幻
真実な偽りは
「魅セテ・・・ 映シ・・・ 殺メタ・・・」
幾度積み上げ
此の居場所は
仮初めでも
創られし世界
深く堕ちては
捕らわれて
言葉と聲を
響かせては
決して覚め無い
狭間で抱き締め
飾りを捨て・・・
「永遠ニヘト・・・」
無魅失
犇めく鼓動
美化した言葉
何も響か無い・・・
傷痕の思考
廃と遡る記憶
壊れ逝く感覚・・・
小聡明く創りし
偽善の意図
廻り薄れ逝くは
隠す微笑み
何も無い此の世界で
私が消えても
換わりはし無いから
仮初めの夢は歪んで
朽ち砕けても
目覚めはし無いから
望んだ儚き居場所は
描かれた虚像
何も存在し無いから
「私ハ 問イカケ・・・」
見据えた先は・・・
華吹雪
散り華の
崩れる世界
淡い一時
夢に魅了し
哀しい程に美しく
凛と咲き誇り
綺麗な刻に廻るわ
風の息吹の香
鮮やかに儚くて
掌は華弁
見つめて…
軈て新しい姿
想い華弁
黄昏れて…
次の世代へ
風に乗せて
天高く 舞い上がれ…