醒




何を想い描くの…？
時は動き出し

何を想い奏でる…？
時は廻り出し

歯車が動き始めた

先は見えず不安に
怯えながら
行く先解らず
立ち止まる事は無い…

先が途切れ孤独に
震えながら
鼓動が脈打ち
後悔しない様に強く…

今を抱き締め
生き定めてく

必然の性…

時の雫聲


掌に堕ちた雫
視つめ流れた
時の破片･･･

鼓動が崩れて
泣き聲が響く
現の傷痕･･･

私は拭い去れ無い･･･

迸る想いが
色褪せぬ様に
刻み付け

廻る季節は
淋しさを抱き
孤を纏う

哀しみの果てに
見た夢現･･･

時に吹かれ

彼方の縁へ


｢導きは 何処に･･･｣

異端思考



綺麗過ぎる
記憶の破片

乱れる脈拍
苦し過ぎた

哀し過ぎる
思考の交差

求める程に
疼く傷痕は

全てと引き換えて
大切な物失う
欲望に支配される
愚かな存在が

贖罪
築き続けた･･･
秤に掛けた対価の血

代償
崩壊の精神･･･
狂気捕らわれて跪く

覚め無い夢ならば
此の時を ずっと･･･ ずっと･･･

消せ無い時ならば
此の匣で ずっと･･･ ずっと･･･


｢叶わぬ言葉を･･･｣

亡声



隔離された世界
鎖で縛られ
逃げる統べ無く
狂気に満ちた

閉ざされた世界
鎖で吊るされ
逃れる統べ失い
狂気に堕ちた

そう… 此処が
私の居場所…

そう… 此処は
私の死場所…

絶望的な籠の中で
血の雫 流しながら

喉が裂ける迄

謌い… 続けよう…

Dark Fox


祈る神々さえ
見当たらず
闇堕ちの囚われ

降りしきる雫
黒く染まり
光さえ犯された

何を求め
何を感じ

何を失い
何を殺め

私は独り 此処に居る･･･?

瞼閉じ途切れた
記憶を視つめ
流した 黒い雫･･･

瞼塞ぎ凍てる躯
呟いた言葉は
願いの 朱の雫･･･

｢メザメレバ･･･｣