1/17/2023, 10:07:31 AM
揺風詩
繋ぎ止める術は無く
跪き天を見上げた
想いは風に攫われて
哀しみの痛みだけ
胸に突き刺さる…
触れる指絡めて
繋ぎ合わせても
離れていく
愛しさに
締め付けられる
想いが語る傷は
薄れていく
儚さにと
重なり合う 双樹の様
寄り添い 流れた雫が
刻の哀しみと共に
私の夢を…
1/16/2023, 10:02:44 AM
黎哀夢
黎明の中
微かな意識
眼差しに映した
霞みの孤
泣き顔の姿
何故か微笑んだ
淋しさの世界
触れた温もり
微弱に感じた
鼓動の高鳴り
「幻でも 其所に在るなら・・・」
薄れ無いで・・・
捕らわれた心でも
私が居る限り
消え無いで・・・
縛られし異空間で
此処が罪でも
絡む指ほどけ
雫は途切れ
光射した定め
解き放たれ
「目覚めた 私は・・・」
1/15/2023, 10:02:15 AM
螺廻郷
縁の理と仕組み
覆せ無い定め
視させた始まり
創られし配列に
分けられし数
支配され映した
抗え無い流れは
廻り蠢き続け
身を委ね堕ちる
無の連鎖
時の狭間
生の奈落
初の加速
境の意図
死の快楽
先の策略
界の双極
現の悲劇
「何処から私で 何処迄が私・・・」
還ル所ハ・・・
1/14/2023, 10:01:39 AM
朱涙果
締め付ける想い
叶わなき謳響かせ
木々は揺れては
掻き消しては逝く
影は残されては
一時の刻んだ物語
哀しき風が嗤い
傷みを縛り付ける
何故こんなにも
何故此処に居て
雫堕としたの…?
望むが故に遠く
儚さと知りながら
祈り続けて
冷たき雨に濡れ
交わらない様にと
拒み続けて
軈て私の器は
散り崩れて
何も哭くなるから…
1/13/2023, 10:03:29 AM
明晰夢
交わした契り
夢の中
また 逢える日迄…
鮮明な記憶
願う想いに
叶えた危険
呪詛の禁忌
引き返せない想いが
拍車が掛かる…
交わした契り
夢の中
また 逢える日迄…
触れる故刻み
夢の中
また 逢える時迄…
温もり抱き
愛し合おう…