謳音
散り拡がる
聲の言葉
縁取る響き
繋がる音
赦された空間は
煌めき続け
寄り添い息吹
視る世と魅せた
渦巻く想い
絡み溶け吐息
触れる程に愛しさ
叶える程の苦しさ
刹那に取り込まれ
闇に映す光刻まれ
其の一時の夢は
狂おしく乱れて
私だけの聖域・・・
燻り続けた
愛し過ぎた
壊れ続けた
哀し過ぎた
「私だけの・・・」
散リ雫・・・
愛しさの刹那
鼓動は弱く
締め付けられる想い
闇世の中嘆き
聲を響かせ
問い掛け続けた言葉
記憶と瞳に
刻まれて
止まら無い
叶わぬ雫
「私ノ 無力・・・」
そっと優しく
抱き締め
聲枯れる迄 ずっと・・・
小さな躯の姿
口付けて
私の想いを ずっと・・・
捧げる私の髪
祈り続け
残した感覚 ずっと・・・
せめて無力な・・・
私の掌で・・・
私の温もりで・・・
「夢を視ながら・・・」
時世句
生まれ堕ち
ただ 生きてきた
自分の存在
ただ 否定しては
少しだけは
何かを感じてた
でも 疲れ果てた
心と躯は 全てを物語る…
何かに魅了されては
満たされず
何かに共鳴し求めて
失う哀れみ
何一つ無い理由の中
廃と化して
生きてきた事さえも
無意味な時
悲劇 喜劇
仮初め 幻
せめて最後は
その何かを 愛し
せめて一度は
その何かを 探し
誰にも知られず
もう…
風涙
哀しげな月宵
照し刺す
先の 行く末
闇雲に遮られ
薄れ消え
時は 止まり
「私ハ 何処二・・・」
手探りで彷徨い
佇み 歩いては
行き詰まる虚に
震え 足掻いて
「張リ廻すラス 神経・・・」
私が視え無くなり
瞼閉じて 願う想いは
風息吹に散り
私は器を壊しては
形の無い 存在に換え
自由を求めて
何時迄も・・・ 何時迄も・・・
「全テ乗セ 囚ワレ無ク 遥カニ・・・」
終焉華
枯れ逝いく華
新しい命堕とし
次の世代へ
舞い散る華弁
風に乗り天空へ
見渡す世界
望み産まれて
理に終わり
願う想い息吹
生きてた性
枯れ逝いく華
新しい命堕とし
次の世代へ
舞い散る華弁
風に乗り天空へ
見渡す世界
優しい風纏い
未だ視ぬ未来
何時又逢う迄
天空から視る
私の想い乗せては
何時か 又・・・