死包精滅
偽りの言葉に
優しさで隠した
波長の水面
意図の配列で
創られた笑みは
偽善の高揚
其の情景は
「貴女ニトッテ 満タサレマシタカ・・・?」
周り固めた聲は
快楽的に嗤い
輝いてた一時
嘘で塗り潰して
爽快的に謳う
美しく魅せて
其の感覚は
「貴女ニトッテ 満チ溢レマシタカ・・・?」
私は演じて
騙された様に
流されるまま
私は静かに
絲を張り巡り
道を塞ぐから
気付いた時は
貴女は
「私ノ掌デ 躍リ 精神ヲ・・・」
酷静廻
光射す先
掌を伸ばし
走り続け
ずっと 抱え込み
求め願う・・・
遠過ぎた
光の渦の中
追い掛け
ずっと 耐えては
流れ祈る・・・
私が逝く導きは
果てし無くて
届か無い世界で
誰も居ない空間
視え無い孤独
触れられる事も
「何モ無イ 私ハ 何故・・・」
眩い狭間
朱く・・・ 黒く・・・
煌めの闇
酷く・・・ 傷み・・・
辿り着いた
光景は・・・
儚き産物
歪に揺らめく
哀しき残像
光照らした姿
過去に産物
異空間に漂い
独り彷徨う
取り残された
過去の産物
締め付けられる
葛藤の中
決別に動き始め
孤奏でた
奏でる想いは
儚く 切なくて
求め過ぎた私
響く 音が痛い
夢と理想像は
散る 嘆きの謌
私は在るが故に
薄れ消えた
過去の産物・・・
冥絲虚
時の歪みに繋がる
鋭利な絲は
深層心理の闇
視界に映した扉は
朱黒に錆び
禁忌の封の闇
歪む景色は
意識を錯乱させ
触れた記憶
突き抜け塵堕ち
「私ハ 正常ナノカ 狂ッテ居ルノカ・・・」
分裂した意識
創られし私は
誰なの・・・?
双方の思考が
繋がる回路は
私なの・・・?
其の聲と姿は
私が私と重ね
器なの・・・?
鋭利な絲に
流れ浸く先
哀しげに
嘲嗤う 私が・・・
「震エ 残シタ・・・」
黎哀夢◎
黎明の中
微かな意識
眼差しに映した
霞みの孤
泣き顔の姿
何故か微笑んだ
淋しさの世界
触れた温もり
微弱に感じた
鼓動の高鳴り
「幻でも 其所に在るなら・・・」
薄れ無いで・・・
捕らわれた心でも
私が居る限り
消え無いで・・・
縛られし異空間で
此処が罪でも
絡む指ほどけ
雫は途切れ
光射した定め
解き放たれ
「目覚めた 私は・・・」