【聖杯】
少しずつ、満たされていく__。
ポチャン。ポチャン。ポチャン。
少しずつ、満たされていく__。
1滴。1滴。1滴。
少しずつ、満たされていく__。
1滴。
それは、私達の気づかない間に
少しずつ、満たされていく__。
1滴。
それは、私達が気にも止めなかった時間で
少しずつ、少しずつ満たされていく__。
1滴。
それは、私達が少しずつ重ねた歳月と共に
少しずつ、少しずつ満たされていく__。
1滴。
見えぬ所に落とし穴があるとも知らず
少しずつ、少しずつ満たされていく__。
1滴。
零れ始めていることに気づけず
少しずつ、少しずつ満たされていく__。
1滴。
もう満たす容器すら、持たぬというのに
「。」
【終わらせないで】
今は…今はできない。
だから待って、
このまま終わらせないで。
そう言うと、
陶磁器のような肌の白さと対象的な
艶々とした腰まで伸びる美しい黒髪を
夏風に靡かせている少女は1粒の涙を零しつつ
(?)
【浴槽】
ぶーぶー、とあなたからの通知音。
私の心が揺れ動くように鳴るその振動が
恋という浴槽に落とさせたのだ。
【花火】
花火を見て、美しいと感じた。
この文化に触れることが出来てほんとうに良かったと思った。
私が今世に生まれてきた理由はこれなのかと、そうであって欲しいと思い、願う程に。
この空に舞いあがる色とりどりに輝く美しい火花が、私の記憶出来る1番の思い出になればいいのに。
もし、来世でまた花火を見ることが許されるのであれば、来世で生まれ変わった私はわけも分からず、自然と心から涙を零すのでしょうか。
【行かないで】
近頃、短歌にはまっているので短歌で表してみます。
我を置く
主無き恋ぞ
なくもがな
叶ひたびたまへ
恋の面影
私を置いて行ってしまった
貴方が居ない恋なんて
ない方が良かった
叶ってくれ
(既に)私に背を向けた貴方との恋
無理矢理感あったかもですが、初心者という事で…(🔰