日付けは変われど寝るまでは 【 七夕 】。
却説。
拝啓、星の中の君へ。
星の手向けとして贄されし貴姉。今ひとたびの星となりて中夜の彼方へと次第に落ちぬる様を眺めれば、己の詫びしき想ふ心ぞ、ゆらり揺らぐ水面にて見付けたり。さぞ名誉な事で有ろうとも、我等一同とは云ひ切れますまゐ。星合の空にてゐづこ宿らむ汝の姿、暫し胸中にて留めむ事を此処に記さむ。
「 ███村の回顧録 」
( ※ 誤りも有るかも知れませんが、暖かい目で閲覧願います。)
大人の人として、一人の人としても恥ずかしい愚行を、さも正義の剣を振り翳すかの様に人に見せ付けようと大声で発し、言葉の杭で相手を十字架に張付ける。そのなんたる無様な光景を己自身から作り出す者と、身勝手に杭付けられる者と、巻き込まれ浴びせられる者とで隔て合い、善と悪を表現するかの様に今日とて日々を創作する。正しく人間の所蔵で有ると云える事柄で在ろう物を、人は不幸な人生だと自身を個人として認識し成り立たせ、それで居て人だけでは無く、自身もを杭付けて仕舞う。何方も醜く、憐れだと見えるこれらの発生元を、人々は「世界」だと形容するのだ。
雨が一番大好きな君に、
私と見る晴れが一番になって欲しい。
【 透明 】
透明なグラスに透明な水を注ぐ。
その中にぽちょりと紅を垂らして。
じわりと綻ぶ紅を見れば、脳裏に
せっせと今日を生きる貴方の後ろ背が思い浮かんで。
嗚呼。一刻でも早く、貴方にお逢いしたいものです。
理想。
と言えば、僕ならば。
強く在りたいし、弱くも在れれば。
なんてよく考えるよ。
何せ、どちらが良いのかなんて僕には
測ることは出来ないのだろうから。
君はどう思う?
強きを取るか、弱きを取るか。
【 理想のあなた 】
この題名の面白いところは、
理想の「あなた」の部分を自分と置き換えるか、
相手と置き換えるかで幾分か違うと言う点なのだろう。