『ところにより雨』
今日は卒業式。天気予報は晴れ。
清々しい気持ちで最後の下校をする。
あたたかな春の風を感じながら思い出に浸っていると、空は晴れているのに雨が降ってきた。
あたたかくて優しい雨。
「よく頑張った」
あたたかな雨がそう言ってくれている気がした。
『特別な存在』
僕は、よくおかしいと言われる。
執着も狂信も、それだけ僕にとって"特別"なのだから、仕方がない。僕は、他人の価値観を否定する方がおかしいと思う。だから、僕は自分の思想を貫き通す。それが、今の僕だ。
『バカみたい』
周りを見渡せば、ほとんどの人が個性を殺して生きている。「...気持ち悪い」全員同じで吐き気がしてくる。大人は個性を大事にとか、綺麗事を言うけれど、1番"周りと同じように"を求めてくる。周りと同じように出来なければ不良品、都合のいい突出したものがなければ低価値。矛盾と綺麗事とご都合の世界に今日も生きている。
「バカみたい」もううんざりだ。早く全部壊れて、消えてしばえばいいのに。
『二人ぼっち』
どこにでもあるような普通の日常。
でも、僕たちにはそれぞれ事情がある。
虐待・いじめの過去・自傷行為・自殺願望 etc...
僕も君もギリギリを生きている。お互い励ましあって、今日をつなぎ止めている。
言葉がなくても感じ取れる2人、言葉や存在に救われる心。近くに他人はいるけれど、2人だけで苦しみを共有する時間。唯一、他人を気にせず素でいられる時間。苦しみから逃げて一息つくための、"二人ぼっちの空間"。
〈胸が高鳴る〉
僕しかいない静かな部屋で通知音が鳴る。
つい先日、気になる人にメッセージを送った。
その後、通知は鳴るがどれも返信ではなかった。今回の通知もいつものSNSだろうと思いつつ、心のどこかに少しだけ期待をいだいて、スマホを開く。
「え...」
スマホに映ったのは、気になる人のアカウント名。
どうしようもない嬉しさが込み上げてくる。
舞い上がる気持ちを少しだけ抑えて、返信をする。
帰ってきた返信を噛み締めながら、知っている限り相手の好みになるように。
返信し終わって、一息つく。
この嬉しさが、何よりもわかりやすい、自分の気持ちの証明だった。