時計の針が重なって、12時の鐘が鳴る。
もう魔法が解けてしまうから。2度とこないであろう煌びやかな夜に、別れを告げる。
さようなら、さようなら…
シンデレラは見つけられて嬉しかったかもしれないけど、私だったら外面と一度のダンスだけで惚れられたくはないな。
だって、短い時間で魔法にかかれば解ける時も一瞬なんだろうな。って思うから。
ゆっくり、私のことを知って?
それで、好きになって?
針が重なってもまだ、解けないでいて欲しいから。
虹の架け橋を渡ってみたい。
虹が地面に接しているところまで行って。
でもきっと、そこまで行ったら虹は見えなくなってしまうから、渡ることはできない。
だから、そこでもまた、虹を見つけてそれを追いかける。
いつか虹に触れることができるまで。
そうやって私は歩いて行きたい。
何のために?
何でこんなこと?
問いはするけど、
答えは、まだ知りたくない。
ごめんね。何で聞くんだよって感じだよね。
でも知っちゃったらつまんなくなりそうじゃん?
私答えを達成するための作業はしたくないんだよね。
でも思っちゃうの。なんで?って
だから、そう言われたら。
本当に知りたいの?後悔するんじゃない?
って言って?きっと思い出せるから。
ひとりきりで電車に揺られる。
この時間帯では誰かと乗っている方が珍しい。必然的に話し声も聞こえない。聞こえるのは、ページを捲る音と布が擦れる音くらいだ。
ここでは、誰もがひとりきり。
でも、誰ひとりとして寂しさや虚しさは感じていないだろう。もちろん、他の人が近くにいることに不満を感じている人もいない。要はひとりきりかどうかを気にしていないのだ。
気にしなければ寂しくない。
気にならないのは悪いことじゃない。
誰もが本当は知っていること。でもそれを、変なのではないかと周りを気にしてしまうこともある。
それも悪いことじゃない。
でも、一度考えてみて?
本題は、ひとりきりが寂しいかってことじゃない。
そういう「変じゃないか。」っていう思考は、自分しかしてないってこと。誰も私に言ってないってこと。
初めに言い出すのはいつも自分で。
それが私の首を絞めてるんじゃないか。ってこと。
まずはひとりきりでいてみて。
それって本当に寂しいだけ?
情熱、穏和、安心
私に、あのこのような人を惹きつける眩しいほどの暖かさはないけれど。
私に、あのこのような穏やかで乱されない心はないけれど。
私に、あのこのようないつだって共にいたいとは思わせる言葉はないけれど。
いつか、私も。あんなふうに。
いつか、私も、誰かの大切に。
大丈夫。絶対になれるよ。
だって、あのこも私をみてる。