【お題:パラレルワールド】
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ぼくは‘なんでも知ってる世界’からやってきた。
こっちではパラレルワールドと呼ばれているらしい
なんでも知っていてなんにも知らないぼくたちは、
新たな知識を求めてこっちに人を送り込んだんだ。
だけど…
だけど、この星の重力は小柄すぎるぼくには合わないらしい
うっかり気を抜くとふわ、ふわと風船のように舞い上がっていって、あっという間に目の前が水色まみれになってしまう
いまも、靴底がふわふわしている感覚がある
気を抜きすぎちゃった。
これじゃあ、なんにも調べられない…
けっこういい高さまで来てしまったし、周りに掴めそうなものは何もない
‘ぼくたちはなんでも知ってる’っていうくせに、こういうことはなんにも知らない
どうしたものかな
あれ、あんなところに女の子が。
なんでだろう、目が合うなぁ
ずっとこっちをみているのはどうしてだろう?
【お題:僕と一緒に】
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いつも泣いていた
いつも悲しそうだった
僕とすれ違うたびに悲壮な表情を見た
なぜ悲しそうなのだろう
なんで泣いてるんだろう
無邪気にそう思った
僕はなにも知らない
けど、気になった
いつもうれしかった
いつも笑顔だった
なにが起きても楽しい気分なんだ
すごく、すごく
嬉々とした僕とはセイハンタイ?なんだね
あ〜あ、僕と一緒にいればいいのに。
そしたらきっと雨に濡れたみたいな顔も無くなるのに
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うれしくなかった
ちっともハッピーじゃない
私に残るのはいつも怒哀だけ。
見るたびに喜楽が奪われていく
なんであんなふうになってしまったの?
私が…あんなことをしたから?
あんなとけた泥人形みたいなもの…一緒にいられる方がおかしい。一緒にいられる訳がない…!
【お題:ページをめくる】
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はじめまして
突然ですが、ページをめくる時ってどんな気持ちになります?
たとえば、ワクワク・ドキドキ・ハラハラ・しくしく・無感情あるいは渋々とか…
きっと他にもあるはず
私は、これこそが本を読む面白さの一つだと思うんです
ページをめくる動作は同じでも、そのページに紡がれている言葉によって読み手の心持やめくる動きが絶妙に変わる
そんな考えが頭をよぎった時、本って面白いなと感じました
脳死で書いたくだらない文です…おやすみなさい
【お題:きっと忘れない】
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親愛なる友人へ
前略。
いかがお過ごしでしょうか?
あれからもう5年が経ってしまいました
早いものですね…
あの日あなたと出会ったこと、普段できない冒険へ私を引っ張り出したこと、心地いいそよ風と波の音、あの時見た景色…どれもこれも忘れられない思い出ばかり…
何年経った今でも、昨日の事のようにはっきりと覚えています。
あぁ、そうだ。あなたの都合が良い日でいいので、今度お会いしませんか?近所にスコーンの美味しいカフェができたんです。
味は私が保証します。きっとあなたも気に入るでしょう。
手紙ごしの会話も楽しいですが、やはり直接会ってあなたの声が聞きたいんです。
あなたの声を聞けないなんてどれほど寂しい思いをさせられたことか…冗談ですよ
また会える日を心待ちにしています。
あなたの友人より。
【お題:なぜ泣くの?と聞かれたから】
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ぽっくり、ぽっくり、ぽんぽんぽん
幼子 ひとりで 泣いている
わらわら 集また あやしな子
何やら ヒソヒソ 音がする
ゆっくり、ゆっくり、とんとんとん
なぜなぜ 泣くのか 聞いてみる
なぜなぜ きみは かなしそう?
しんしん ひびく部屋の音
きいても きみは こたえない
ぽっくり、ぽっくり、ぽたぽた..ぽた
ぱたぽた ごしごし ぽた ぽたり
あふれて ふえる 雨の音
あわてて コロコロ あめだまちゃん
幼子 ボソボソ つぶやいた
ともだち 人の子 だれもいない
いるのは 君たち みんなだけ