10/30/2023, 7:50:45 AM
もう一つの物語
海の魔女を倒して、王子様と結ばれた人魚姫。
とても幸せな日々を過ごしている。
そんな人魚姫を海から見つめる海の魔女の弟子。
お使いを頼まれて、他の海へ行って帰ってきた時には自分を可愛がって育ててくれた師の姿はなかった。
探しに探して、聞こえてきた話。「海の魔女が倒された」と。
初めは信じられなかった。だが、幾度待っても帰ってこない師。
そう、もういないのだと悟った。哀しみと同時に怒りが満ちる。
誰が自分の師を屠ったのだと。情報を頼りに辿り着いたのは、人魚姫。
ギリっと親指の爪を噛み、憎悪を人魚姫へと向ける。
「いつまでも幸せな日々が続くと思うなよ、小娘」
これは、もう一つの物語。果たして、弟子は人魚姫を奈落の底へと堕とすことができるのだろうか――
10/29/2023, 3:52:16 AM
暗がりの中で
明日も早いのにと思いながらでも、じーっとスマホの画面をみる。
部屋が暗い中、目が悪くなるのがわかっているのに見続ける。
後五分、後十分でやめて寝ようと心に言い聞かせるが、無駄だっだ。
暗がりの中で、ぼんやりとしたスマホの光が一つ。
ついつい、やってしまう。わかっているのにやめられない。
毒がどろりと流れ込んできて、身動きが取れなくなり、どんどんと底のない依存という沼の中へ堕ちてゆく――
10/28/2023, 6:10:07 AM
紅茶の香り
コーヒーよりも紅茶が好きだ。
ミルクと砂糖は入れず、ストレートで飲む。
口中に広がる紅茶の香りは、どこかホッと安心できる。
一口、また一口と飲む。味も匂いも楽しみながら、のんびり本を読む。
この時間は誰にも邪魔されたくはない――
10/26/2023, 4:07:05 PM
愛言葉
二人だけの愛言葉。
――いつもありがとう、大好きだよ。
10/25/2023, 10:32:30 AM
友達
本当に友達と呼べる人は数少ない。
100人もいなくていい。2、3人くらいが丁度いい。
その2、3人を大切にしたい。