BUMP OF CHICKENのプレゼント
って曲おすすめです。
この体に住みついて
もう50年以上経っている。
はっきり言ってこの物件はかなり優良だ。
空調はいつも36度。
お腹がすくと勝手に食料が供給される。
それになんと言っても二つの窓から見える
美しい景色。
前の住みかがどんなところだったのか忘れたが
これ以上ないほど快適な住みかだ。
しかしいつも通り
外の世界を見ようと思い
窓を開こうとしても開かない。
あの絶え間なく変わり続ける景色を見たい。
景色が見たい。
しかしもう二度と窓は開かなかった。
思えば住み始めて以来
中の様子を見たことがなかったのだ。
もっとメンテナンスするべきだった。
つまらなくてももっと
中の世界を見るべきだった。
テーマ「窓から見える景色」
いつまでもジャングルジムに
いるわけにはいかない。
「いってきまーす。」
ある子供が遊びに家を出た。
いつもの公園で遊ぶ。
もちろんいつものメンバー。
楽しそうにいつもの
ジャングルジムで遊んでいた。
「こんな日々がずっと続けばいいのに。」
そう思った瞬間、目の前が真っ暗になった。
目が覚めた。気を失っていたのだ。
しかし体を動かそうとしても
びくとも体は動かない。
なぜか、体が大人の姿となっている。
大きくなった体がジャングルジムに挟まり
身動きが取れない。
時間だけが流れていた。
過ぎ去った時間は戻らない。
ジャングルジムから出られない。
周りには誰もいなかった。
テーマ「ジャングルジム」
受信した。今回の知らせは特大らしい。
周りの受信機たちの騒ぎからそう思った。
もちろん周りの受信仲間にも知らせた。
体が熱くなって働いてる気がする。
受けとることが生きがいで
この瞬間が一番満たされる。
受信機たちは感情を踊らせるようにして
いつもアンテナを張っている。
電池が切れるまで。
テーマ「声が聞こえる」
やっとやっと来た。
昨日より空気が重い。
しかし閉塞感は感じない。
不自然に膨張していた空気が落きつきだし
安定している。
やっとやっと。
テーマ「秋恋」