名無しちゃん

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11/9/2025, 5:05:06 AM

透明な羽根

―良い子は天国に行くんだ。

ある日先生は言った。僕は悪い子だから、先生にこう質問した。

―それじゃあ悪い子は?

すると先生は今までの変わらない笑みで、

―悪い子は地獄に落ちちゃうの。

と先生は可笑しく笑った。

―どうして悪い子は地獄に行くの?

悪い子だって、天国に行きたいと僕は思った。

―悪いことをしたから、罪を償わなければならないからだよ。

次の日その先生は死んだ。先生はきっと良い子だから天国に行ったんだろうな。

後で知ったことだが、先生は自殺したらしい。先生が残した遺書には、

―悪いことをしてごめんなさい。騙してごめんなさい。

と書いてあったらしい。先生には天国へ行く、羽根はなかったみたいだ。

ということは僕も地獄に落ちるのだろうか。

透明な羽根は取れて、真っ逆さまに落ちるのだろうか。

先生みたいに。

11/8/2025, 9:05:16 AM

灯火を囲んで

―綺麗。またキャンプしたいな。

―そうだね。この星空はとっても綺麗だよ。

―それもそうだね。でも、この火も綺麗でしょ?

―あー、そういうこと?ちょっと間違えて恥ずかしいわ。

―そう?星も綺麗だよ。ほら、オリオン座。そういや寒いね。

―うん。だからたき火してるんだよ。

―あったかい。ほら、手をかざしてみてよ。

―…綺麗だね。

―何が?

―君が。

11/7/2025, 8:49:18 AM

冬支度

淡い白い吐息は冬を知らせる。
私にもう冬なのだと、説教するかのように。

前まで灼熱地獄の夏だったはずなのに、いつの間に冬になったんだろう?
私を置いて、秋を捨てて、いつの間に意地悪になったの?

そんな妄想を捨てて、私は家へ向かう。

ただいま。

11/6/2025, 8:20:03 AM

時を止めて

素直に笑えないのは、私だけなのだろうか。
空気を読めないのは、私だけなのだろうか。

焦りを感じた時、時を止めてほしいのは、私だけなのだろうか。
…いや、時を止めても、私の印象は変わらないのかもしれない。

だけど。その1%の希望に賭けたいのだ。
理由?そんなの、必要ないでしょ?フフッ。

11/5/2025, 9:02:42 AM

キンモクセイ

―キンモクセイの花言葉、知ってる?

―全然。

―キンモクセイの花言葉はね、初恋とか真実などがあるんだ。

―へぇ。そういや急に質問してどうしたの?

―まだ気づいてないの?

―気づいてないってどういうこと?

―だーかーらー、そういうことなの!

―それって…告白?

―フフッ。秘密だよ。

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