私が気がきく賢い女だったら
貴男が突然にいなくなるなんて
たぶん、なかったわ
はっきりとしない間柄
待てなかったのが悪いのか
貴男の心に気づくべきだったのか
ただ、貴男の長短全てが
貴男らしくて怒れなかった
貴男は私を愛していたのか
それは今もわからない
けれど 貴男を愛していた私
お願い
嫌われるのを覚悟で
私が別れ際に贈った
命のための忠告を守って
長生きして
貴男を愛していたから
長生きしてほしいの
私は…
賢くない女
鐘の音
除夜の鐘は108回
煩悩の数らしい
鐘の音
純白のドレスに
祝福のフラワーシャワー
鐘の音
それは人生の節目の音
もし、明日晴れたら
これまでの苦難も
陽射しを浴びるだろうか
人生、晴ればかりではなく
曇りや雨、嵐に雪
皆、陽射しを待ち望んで
日々を
年月を
重ねている
だから
もし、明日晴れたら
歓びが胸に溢れるのだろう
必ず 誰かの力を借りて
この世を生きてる
けれど、
おんぶされてばかりは
ダメなんだよ
ちゃんと自分でも
自分のことを
守ったり
ねぎらったり
ほめたり
理解できること
だから、一人でいたい
そういうことを
忘れない時間を
時にはつくりたいから
澄んだ瞳
産まれて幼い頃は
そうだった
成長して
その瞳は変わってく
でも
それは経験という色