列車に乗って
どこでもいいからどこか遠くまで列車で連れて行ってほしい。何も気にすることのない、自由な世界に。
現実逃避
何かあったら小説に。
何かあったら小説に。
現実逃避だ。
笑われたっていい。
しょうがないじゃん。
好きなことに逃げて暮らしていかないとクソみたいな世界やっていけねぇよ。
死ぬわけにはいかないんだからさ。
「君は今何を思ってるの?」
真吾が真剣な顔して言った。
どう思ってる?
それすらもはっきりしない。
自分の思いさえわからない。
もう、どうしようもない。
そう思って俯き黙って首を横に振ると
「言葉は口に出さないと相手に伝わらないんだよ。
心の中がわかるわけじゃないんだから思うままに伝えないと伝わらないよ。」
思うままに…………。
そっか。
私は今度こそしっかりと真吾の顔を見て力強く頷いた。
「言葉にしてくる。
戦ってくるね。」
「うん。
伝えておいで。」
人生では大変なことめんどくさいことばかり。
毎日疲れて疲れて疲れて寝るだけ。
繰り返し。
人と接するのに疲れて人の醜い部分を目の当たりにして気持ち悪くなる。
何で人間ってこんなに感情に左右されやすいんだろうね?
なんで人と関わらないと生きていけないんだろうね?
プライドなんか無かったら。
お金なんか消えちゃえば。
取引なんてなくなれば
憎む気持ちが一切なくなれば世界は平和なのに。
平和な明日が来ることは幸せなこと。
暮らすだけで日常を過ごすだけで辛い思いや苦しい想いをしている人だっているんだから平和な私は贅沢だ。
けど、苦しい
太陽のような君がただただ眩しかった。
影で覆い尽くされているような私には目が痛い。
どうしたら君のような太陽になれるんだろう。
君のような本当に優しくてキラキラできるんだろう。
私には到底無理だ。
せめて、遠くからでも君を見つめて君の優しさが純粋さを温かい光をわたしにも少しだけ分けてほしい。
そうすれば綺麗な人間になれるのかな。