未来が怖い
ずっとこのまま学生でいたい
いつか年老いるなんて嫌だ
父も母もいない世界にいたくない
未来が怖い
私という存在を知らない人しかいなくなる
生まれ変わったら来世は幸せな家庭じゃないかも　そもそも人じゃないかも
自分すらも幸せを忘れるなんて嫌だ

＿＿＿＿それでも時間が過ぎていくなら、それでも未来がやってくるなら
来世の私も知っている、そんな詩人になりたいな

自分が好きだ
素敵な両親にちょっと生意気な妹、弟がいる
毎日美味しいご飯が食べられて、学校に行ける
この家庭に生まれられた自分が大好きだ
でも、自分が嫌いだ
素敵な場所に生まれたのに
勉強したりできるのに
努力しない自分が大嫌いだ
私は自分を分類してる
私は自分に好き嫌いしている
でもこの曖昧な感じがまた心地よい悩みだ
来世も彼らと過ごしたい。

人々の声が聞こえる
都心に比べれば雀の囁きのような小さな話し声
一応中部は都会なんだけどな…
私の住む市は都会だ
私の住む街は田舎街だ
ビルなんて窓から遠く見るだけだ
古びた道路標識。端の錆びたところがポロポロ落ちている
信号機なんて小さな通りに一個だけ
学校に行く道には1年で車が数えるほどしか通らない
これが私の街だ
東京に比べればただのアリに等しいかもしれない
それでもこの街は私の自慢の街だ
この街が消えませんように。