閉ざされた日記


誰にも届かない言葉たちが
殴り書かれて
乱暴に放置されて
なんの救いにもならない

毎日の理不尽が
記憶のままにぶちまけられている

「馬鹿、私のせいじゃない」

木枯らし


窓を叩くのは
誰でもない
人でもない

夜の外を見つめた
花はまだ咲かない
蝶も飛ばない

この世界は


オールラウンダーな人間が求められる
なんでもできるのが正しい姿

できないことがあるのは悪で
工夫すればできるようになる、なんて言い訳だ

そんな世間だ。

これしかできない、を伸ばしても
これができてない、と責められる

所詮その程度の認知だ

夢を見てたい


救われたい
いくらだって走れるような
眠る間だけの理想を
どうか今すぐ
現状に。

ずっとこのまま


堂々巡りの対話
もうひとりの自分が
ふんぞり返って重箱の隅をつつく。

無秩序な脳内が
身も心も矮小化させてしまう
現状は次々と不利になる

焦ったまま何もできずにいる。

馬鹿だ、何をしているんだ
今できることを探さなければならないのに。

解のない問いを
一丁前に考えて
それらしい答えを出して
わかった気になっている

そんな愚か者が
どこで咲けばいいんだ

変化は自分で生まなければならない
停滞していたら足元を掬われてしまう

せめて開始線に立たせてくれよ

変わりたいんだよ
変えたいんだよ