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4/18/2024, 2:39:56 PM

「無色の世界 」
無色とは、色彩学上では無彩色の白、灰、黒色を表す。化学の世界では、無色透明なものを細かく砕くと白になるように、白は無色のものによる乱反射を見ているため無色である。

目に見えるあらゆるものが無色となった時、色によるものの判別が出来なくなり、今見えている世界が大きく異なるものとなるだろう。
例えば、広告のデザインの色、個性を表すメイク、髪色、服の色、学校帰りに風情を感じる空の色など、毎日に変化が感じられず味気のないものになってしまうのではないだろうか。
また、色は生活を送るために大事な情報源でもある。標識を認識し危険を察知する際にも文字と比べ遠目からでも認識しやすい色が役立っている。私達は食べるアイスを選ぶ時には色という判断材料によって味を推測し、判断を行っているが、色がなければ味の推測は困難となる。
この事から、この世界は多くのものが選べるように作られていることがわかる。
一方で、無色の世界では自分で好きな味を選んで食べるよりも食べてみないと分からないワクワク感を引き出し、食べた時には驚きがあるだろう。
このように、色は日常世界に深く関わっておりこの世界を豊かにする。無色の世界では普段と違った視点で物事が見え、生活自体も大きく変化するだろうと考えられる。