いいか、少しも音を立てるんじゃないぞ。あれに音が届いてしまったら俺達は終わりだ。
ものすごく小さい声で言われ、指さされた先には植木鉢状の土台から生えた花束がある。花がサングラスをかけている事を除けば豪華な花束だ。
音に反応して踊り出すその花束は1度動き出したらその相乗効果で踊り続けてしまう。
(花束)
ダンシングフラワーの花束とか煩すぎてノイローゼになりそう。
どうしてスマイルのテイクアウトなんて頼んでしまったのだろう。ただの悪ふざけのつもりだった。店員の反応が見れれば良かっただけだ。
窓の外にピエロのような男が覗き込んでいる。ハンバーガーを片手に。
(スマイル)
某ハンバーガーチェーン店、スマイルのテイクアウトはマスコットキャラクターが家まで着いてきます。
ああ、言っちゃいたい。いや言えない。
どこかに書いちゃいたい。いやどこにも書けない。
そんな思考がぐるぐるぐるぐる。
地面に空いた穴に叫んでしまえば少しは楽になるかもしれない。
…何を叫ぼうと思ってたんだっけ?あぁそうだ王様の耳だ。
(どこにも書けないこと)
王様の耳はロバの耳のオマージュ、我慢の思考で何を考えてたか忘れる時ってあるよね。
「いいかいシンデレラ、よくお聞き」
「えー?何!?聞こえないんだけどー!」
「まずは1回エンジンをお切り!あぁ静かになった。で、シンデレラや、時計の針が12時を指す前に帰ってくるのよ?」
「任せといて!このハーレーダビッドソンのブレイクアウトでかっ飛ばして帰ってくるわ!」
「馬車にするはずがなんでこうなったかしら?」
(時計の針)
シンデレラのオマージュ、ブレイクアウトかっこいいバイクです。
『嘘をつくとお前の鼻が』
「伸びるとか言うんか?」
『いいえ、鼻水が溢れ出ます』
「溢れ出る?なんかキモい…うっわ溢れ出てきた!!」
『嘘の気持ちが溢れ出ましたね』
「ちょっとこの呪い厳しいって!うわまた出てきた!!」
(溢れる気持ち)
ピノキオのオマージュ、ティッシュが足りません。