『お前が落としたのはこの鉄の斧か?』
「そうです。父から継いだ大事な鉄の斧です」
『正直者のお前にはこの、応募者全員金の斧銀の斧プレゼント企画の応募券をやろう』
「あ、あの、鉄の斧は?」
『金の斧銀の斧の斧だけでなく鉄の斧もよこせと?傲慢な奴め。罰として全て没収する』
「そんな!!」
優しさはあるけれど、融通の効かない泉の女神様でした。
(優しさ)
金の斧銀の斧のオマージュ、金・銀・パールプレゼントって企画やってたのどこのメーカーだっけ?
月明かりも暗い真夜中。
川上からどんぶらこっこどんぶらこっこ。
ミッドナイト川下りの大きな桃が流れていきます。
…もちろん拾われませんよ。
(ミッドナイト)
桃太郎のオマージュ、タイミングが悪いようです。
おや?道に迷ったのですか?あぁ、あの鳥居から入ったんですね。見つけたのがワタシで良かったですよ。下手したら二度と現世に戻れませんでしたが安心してくださいね。さぁ出口へお送りしましょう。送り賃に多少のモノはイタダキマスがね。
(安心と不安)
稲荷狐の道案内、たっぷり御礼を用意しないといけないようです。
おいおい、マジか。一方通行の道で何で向こうから光が来てんだよ?逆走だろ?気付けよ。…ん?逆光で良く見ええねえけど、あれ車か?
ガンラガンラガンラガンラ!!!!
車じゃなかったよな?あれなんだっけ?火車??
(逆光)
火車の一通逆走、警察さん捕まえてください。
寒さを少しでも和らげようとマッチを擦る。
次の瞬間、目の前が真っ赤に広がっていく。
どこからか漏れ出していたガスに引火したらしい。
その中心に居たのだ。無事であるわけが…
ガバッと布団をめくる。
息が上がっている。
嫌な夢だった。
リビングに行き、TVをつける。
『……地で大規模なガス爆発があり、今も消火活動、人命救助が行われています。』
(こんな夢を見た)
マッチ売りの少女のオマージュ、他の誰かの現実が混じったようです。