冬の夜空を走る鉄道?夜行列車の事かい?え?違う?夜空を越えて行く銀河鉄道?……いやそんなの無い無い。冷やかしなら他所でやってくれ。
…なぁ、その情報はどこで聞いた?おおっぴらに言えねえけどよ、選ばれた者だけが乗れる銀河鉄道は存在してるんだ。お前さんが選ばれた者かは分からねえが、8番ホームから出る26時発だ。
何度聞かれたって無えもんは無えって!さぁさぁ行った行った!!
(夜空を越えて)
銀河鉄道に乗りたい者をこっそり導く駅員さん。
稽古に夢中になって日が暮れて、夜風に混じって雪が降ってきた時に避難したクマの洞穴、あたたかかったな。
冬眠中のクマには申し訳なかったけど。
今は都の家で囲炉裏があって布団も分厚くて。
でもあのぬくもりの記憶にはちょっと及ばないな。
(ぬくもりの記憶)
金太郎のオマージュ、ちょっとクマの獣臭いのがキツかった記憶もある。
「あー寒い、手袋持ってこればよかったな」
と独り言も出てしまう程度に海岸沿いは冷えた風が吹いていた。
凍える指先で餌を針に付けて海へ投げ込む。
「釣れればいいけど、今日は期待しない方がいいよな」
寒さに堪えながら待つこと数分。
「おっと!釣れた!!」
引きに合わせて釣竿を上げ少し暴れる糸を慎重に操り釣り上げる。
「あー、海亀に引っ掛けちまった」
海亀から糸を解いて海へ戻す。
その後はもう何も釣れないのでした。
(凍える指先)
浦島太郎のオマージュ、冬の海釣りは服装をきちんと整えましょう。
笠を被って荷物を運ぶお地蔵様達が雪原を前に休憩中です。
「この雪原の先におじいさんの家があるんだろ?」
「そうだね。ただこの雪原、凄く広いんだよね」
「向こう側まで10km程あったかな?」
「遠いよぉもう疲れたよぉ」
そんな会話の後、雪原の先へ向けて出発するお地蔵様達なのでした。
(雪原の先へ)
笠地蔵のオマージュ、結構遠かったようです。
「いや、これ、泡ね。吐息じゃないから」
と蟹が口元をもごもごさせている。
白い泡が吐息のようにポコポコと出てくる。
「地上じゃこれが普通なんだよ。ところでその柿、、、」
(白い吐息)
サルカニ合戦のオマージュ、蟹の泡が出ている時は酸欠に近い状態らしい。