なぜ母カニが悲惨な目にあったのか、真実が知りたくて行った開示請求。
犯人である猿の事情聴取の調書は場所や母カニの名前以外、そのほとんどが黒塗りされていて読む事が出来なかった。
その隠された真実を暴く為に臼、蜂、栗と手を組んで立ち向かう。
真実にたどり着いた先に待ち受ける衝撃に備えろ。
(隠された真実)
サルカニ合戦のオマージュ、【サルカニ合戦/劇場版】coming soon。
チリンチリンと風鈴の音がする部屋、なんというか、ひとりだと寂しさもあるような気がする。
誰でもいいから一緒に風鈴の音を楽しめる相手が欲しい。
…連れてくるか。
まずは子ヤギ達の所へ行ったが留守の様だ。
次に子ブタ達に所へ行ったがこちらも留守の様だ。
後は頭巾のおばあさん位しか声をかけれる人は知らない。
頭巾のおばあさんは、「私はあまり動けないから風鈴を持っておいで」と言った。
嬉しくなって急いで風鈴を取りに戻る。
(風鈴の音)
ちょっと寂しがり屋のオオカミさん、風鈴割らないように気を付けて。
「5つの宝を持ってきた者に妾は着いていこう」
そう言ってから10日、ぞくぞくと宝を持った遣いがやって来た。
本当に持ってこられるとは思っていなかった。
心だけ、逃避行させて上っ面だけは真面目に見せてそれぞれに対応する。
1日が長い。
(心だけ、逃避行)
かぐや姫のオマージュ、本当はその場から逃げたいはず。
昨日は竹林の奥地で雀が経営する宿に1泊し、今日は川を下って都のホテルへ泊まる予定だ。
以前は、鬼の住まう島で一晩中酒盛りに参加し、二日酔いのまま海の底の立派な建物の世話になった。
今後の予定は、月面の街と藁木煉瓦の家を巡りたいと思っている。
宿泊冒険家としてのエッセイも書かないといけないな。忙しくも充実した冒険を。
(冒険)
冒険家の旅行が冒険し過ぎている件について。
高い高い塔の上、遠くに見える街の景色しかないこの閉じられた部屋に私ひとりだけ。
時々御母様が来るけれど、塔の下から食料や物資を上げてくるだけ。
細い棒に籠を付けただけの物で上げてくる。
棒に掴まって逃げる事が出来ないようにだろう。
でも、もうすぐ逃げる事が出来るかもしれない。
何年も伸ばし続けたこの髪の毛をロープ代わりに塔から降りれるかもしれない。
お願い、お願いだから下まで届いて…
(届いて…)
塔の上のラプンツェルのオマージュ、魔法の髪でもなんでもなかったら。