最近の天界では、地獄へ落ちてしまった者を蜘蛛の糸で釣り上げる遊びが流行っている。
以前、釣り上げている最中に糸が切れてしまい、大物を逃してしまった。
それから蜘蛛を育て強靭な糸を出せるようにした。
今日はその糸で挑戦してみる。
ちょっと待ってくんくんっと糸に振動が伝わる。
よしよし、釣れそうだ。
(糸)
蜘蛛の糸のオマージュ、ワカサギ釣りのイメージで釣り上げているようです。
またアイツ、塀を越えようとしたらしいぜ。
食堂で後ろからそんな話が聞こえる。
耳だけその方向に向けてちょっとしたラジオ代わりに盗み聞く。
塀の上に看守だっているし、そもそも塀が高すぎて届かないのによ。
ここに入れられる前に調べたんだけどよ。同じ高さの塀が3重に立ってるんだぜ?1個越えられたとしても無理無理。
っと、アイツこっちに耳向けてるぜ。
バレたか。
耳を元に戻す。
壁を越えたいのは俺だけか。
食事を終えて自分の独房へ戻る。
届かないのに…か。
俺はあの壁を越えて、食い逃した赤い頭巾の餌を食ってやるんだ。
(届かないのに)
赤ずきんちゃんのオマージュ、赤ずきんちゃんを食う前に捕まって刑務所に入れられたオオカミのようす。
秘密の洞窟はどこだ?
岩戸を開ける呪文は忘れていない。「ヒラケゴマ」だ。
だが、肝心の洞窟の場所を忘れてしまった。
おそらくこっちだったような?と歩いているが岩戸も洞窟も見当たらない。それどころか、砂漠に出てきてしまっている。洞窟があるのは海岸沿いだったはず?だよな??
記憶の地図を一生懸命に思い出そうとしているが、そこだけ切り抜かれたかのように本当に思い出せない。
(記憶の地図)
アラビアンナイト(アラジン)のオマージュ、洞窟の地図に呪文書いとけば良かったんじゃ?
すずめのお宿から小さい箱を持ち帰ってきたおじいさんを見て、すずめに意地悪したおばあさんもすずめのお宿を訪ねました。
そして帰りにお土産を要求し出されたのはおじいさんが持ち帰ってきた物と同じ箱1つで、仕方なく持ち帰り早速開けてみると…
「なんだいこりゃ?取っ手付きの湯呑み?」
「ばあさんや、湯呑みじゃのうてマグカップっていう物だと」
「マグ?湯呑みじゃろ?」
マグカップの側面には、すずめのお宿のロゴマークとすずめの顔が焼き付けられており、熱いお茶を入れても取っ手のおかげで持ちやすく使い勝手は良さそうです。
その後もおじいさんとおばあさんは、マグカップでお茶を飲むのでした。
(マグカップ)
舌切り雀のオマージュ、すずめのお宿公式マグカップ¥3300+税欲しいわ。
もしも君がこのガラスの靴を履けるとして…えっと、その、大変言いにくいんだが…あの、だな、
歯切れ悪くそう切り出された言葉に、その後に続く言葉は予想できた。
本当に申し訳ないのだが…城への招待は、その、なかったことに…だな?して貰えないだろうか?
ああ、やっぱりそうだ。私の体型だろうか?顔だろうか?どちらの理由だろう?
さすがに、あの、こんな事を言っていいのか分からないが…本当に失礼なのはわかっているが…
結局、ガラスの靴はサイズが合わなくてただ蔑まされただけだった。
(もしも君が)
シンデレラのオマージュ、国民女性全員に訪ねてるからこういう場面もあっただろう。