ひいひい爺ちゃんが庭に植えたという豆の木はまだ年間30cm程の成長を続けている。
時折風に倒されそうになるが不思議と持ち堪えてその姿を保っている。
もちろん登ってはいけない。
このままこの豆の木は成長を続けるだろう。
自分がひいひい爺さんになる頃までも。
(まだ続く物語)
ジャックと豆の木のオマージュ、ずっとずっと成長してる豆の木はどこまで伸びているのだろう?
やっと安全な水場を見つけ降り立った1羽のアヒル。
渡り鳥であるアヒルは、何度も水場を変えながらここまでやって来た。
茂みの中に身を隠し、上空に注意を向けつつ休眠体勢をとる。
後から数羽の団体が水場に降りてきた。
「あれは白鳥か?……綺麗だな」
アヒルは種族を無視して白鳥に恋してしまったもよう。
そしてなにか不思議な事が起きて色々あってみにくいアヒルの子が産まれるのでした。
(渡り鳥)
みにくいアヒルの子のオマージュ、実際にはありえないシチュエーション。
光る竹は笹の葉の奥に見える。
半袖半ズボンのお爺さんは困ってしまった。
さらさらと音を立てる笹の葉は、ノコギリの様に切れやすく掻き分けて入って行ったら間違いなく傷だらけになってしまう。
1度帰って長袖長ズボンに着替えてくるしか無いだろうが、もう日も暮れそうで今からでは真っ暗になってしまう。
諦めるしかないのかとその場を後にする。
光る竹を守るように笹の葉はさらさらと音を立て続けている。
(さらさら)
かぐや姫のオマージュ、笹の葉は本気で切れるので危険。
「これで終わりだ!!」と鬼の腹に刀を突き刺してとどめを刺す。
鬼が力無く倒れた事を確認し刀を引き抜く。
刀は刃こぼれが酷く、もう切ることは出来ないだろう。
ギリギリで最後の戦いをしていた状態だ。
が、足を掴まれ地面に倒された。
「誰がこれで最後だと言った!」とどめを刺したはずの鬼が起き上がった。
鬼もギリギリなのは間違いないが、その気迫と力で起き上がったのだ。
まだ戦いに終わりは見えない。
(これで最後)
桃太郎のオマージュ、やっぱり鬼強えぇなもよう。
政略結婚させられて、好きでも無い人と一緒に居るうちにだんだん慣れてきて、いつしか名前で呼び合うようになったのはいつ頃だったかしら?
ふとそんな思い出が浮かんできた。
原因は久しぶりに会った両親のせいだろう。
シンデレラお母様は純愛の後結婚したと聞いている。
まぁ、お母様の事はどうでもいいわ。
王子の君の名前を呼んだ日、初めて呼んだ日の事を思い浮かべる。
初々しい姿とぎこちない声を思い出し、ただただ赤面した。
(君の名前を呼んだ日)
シンデレラの娘の物語、シンデレラも結婚したなら娘くらい居るよね。