「また後でLINE送るね」と言って君はサッと帰っていった。
あれから何年経ったろう?
未だにLINEは届かない。
まぁそれもそうか、LINE交換してないもんな。
(君からのLINE)
毎日同じように獲物を狩っていつもの場所へ届ける。
ただ、届け先に見つかってはいけない。
これは贖罪だ。今までの悪さをした償いだ。
だが、ついに見つかってしまった。
次の瞬間、大きな音と共に激痛が走った。
命が燃え尽きるまで償いたかった。いや、償いはここまでで尽きたのか?
誰かが近づいて来る。
「ゴン、お前だったのか」
そう聞こえた時に命は燃え尽きた
(命が燃え尽きるまで)
「タンデムシートはシングルに取り換えた」
こんな歌詞から始まる歌がある。
クレイジーケンバンドの「カフェレーサー」だ。
この歌の最後は、「夜明け前が1番暗い」と歌っている。
そう、夜明け前は本当に1番暗くなる。
そうは言っても、夜明け前って実際何時の事なのだろう?
太陽が覗く瞬間?うっすらと明るくなってきたのを感じた時?
多分どっちも違う。
自分が思う夜明け前は、そのまま、1番暗いと感じた瞬間だ。
それは、毎日感じ方が違う。もう何時でも構わない。
夜明けは必ずやってくる。その前の一瞬、夜明け前を今日も感じる為にカフェレーサーに跨って夜を走る。
(夜明け前)
うん、好きだ。
妻に隠した本気の想い。
なんとなくの感情から付き合い始めて、一緒に居ると徐々に好きな所が増えていく。
そして本気の恋になって、結婚して今に至る。
今でも本気かって?
もちろん本気で好きだ。
(本気の恋)
家にいくつのカレンダーがかけてあるだろうか?
1番利用するリビングはもちろん、子供部屋や寝室にもあるだろう。
家によってはトイレや玄関にある事もあるかもしれない。
そんなにたくさんのカレンダーをかけておきながら、スケジュール管理はスマホのカレンダー機能か自分の手帳に書き込んでいる。
実際にはカレンダーはそこまで必要無いのかもしれない。
それでもカレンダーをかけている理由は、ゴミ収集の日にち確認や次の休みまで何日あるかを見るためだ。
とりあえず、我が家ではカレンダーはこれからもかけ続けるだろう。
(カレンダー)