家にいくつのカレンダーがかけてあるだろうか?
1番利用するリビングはもちろん、子供部屋や寝室にもあるだろう。
家によってはトイレや玄関にある事もあるかもしれない。
そんなにたくさんのカレンダーをかけておきながら、スケジュール管理はスマホのカレンダー機能か自分の手帳に書き込んでいる。
実際にはカレンダーはそこまで必要無いのかもしれない。
それでもカレンダーをかけている理由は、ゴミ収集の日にち確認や次の休みまで何日あるかを見るためだ。
とりあえず、我が家ではカレンダーはこれからもかけ続けるだろう。
(カレンダー)
やりたい事を決めて日程を組んだ。
しばらくして、その日が雨だと予報が出た。
日程を調整して予定を組み直した。
しばらくして、その日も雨の予報だと知った。
最初に予定していた日は1日中晴れ渡った空だった。
先の予定出来そうな日は当分無さそうだ。
やりたい事を出来ずに日は過ぎていく。
(喪失感)
世界に1つだけだと思っていた。
だけどそれは無限にある事を知った。
これから先の未来の可能性は無限だ。
だけど、その無限の中で1つだけに進める。
やっぱり世界に1つだけだ。
(世界に1つだけ)
じっと隠れている。
胸の鼓動がうるさい。
他の兄弟達は無事だろうか?
真上で時計の振り子が鼓動のように一定のリズムを鳴らす。
何時間たっただろうか?
胸の鼓動は落ち着きを取り戻し、隠れた時計の音以外は聞こえなくなっていた。
時計から出る。
兄弟達も襲ってきたナニカも居なくなっていた。
胸の鼓動がまたうるさくなった…。
(胸の鼓動)
7匹の子ヤギのオマージュ
それは踊るように近付いて来た。
そして藁は吹き飛んだ。
それは踊るように追いかけて来た。
そして木の板は吹き飛んだ。
それは踊るように何度も挑んで来た。
だがレンガはビクともしなかった。
それは踊るように屋根に登り踊るように煙突に入った。
それは踊るように熱された湯に落ちて踊るようにもがいて踊るように踊るように………もう踊らない
(踊るように)
3匹の子ブタのオマージュ