【True Love】
『普通の愛』なんて知らない。
あの子とは体を重ねて始まった恋だ。
10年以上経った今でも
誰にも言えない関係が続いている。
オレは罪悪感と葛藤しつつ
「抱いて」とねだるその欲望に抗えられない。
体だけではなく心まで求めていたと気づいた時は
あの子に負けた気がした。
それでも許されるのはほんの火遊びだけ。
前は素直になれなかったが
今はめちゃくちゃにあの子を壊したくて仕方がない。
全部奪ってオレだけのモノにしたい。
全部 全部 全部…。
オレの中で渦巻く欲望がいつ暴走するか恐ろしい。
【二人だけの。】
「買って 私を」
初元カノからの久々のメッセージだ。
初元カノから離れて
もう前のようにはいかないと思っていたのに。
動揺してしまう。
初元カノはオレに売春をする。
それは金のためか
それとも体のためか
まさかそこまで落ちてしまったか
考えたくない。
「私をお金で買ってよ
金のためならあなたにこの体を売るわ
私の体 好きにしていいから」
「オレはその為に君を抱いてきたんじゃないよ。
そういうカタチでは抱きたくない。」
しかし「好きにしてもいい」という言葉が引っかかり
無茶を言ってみた。
「…どうしてもというなら
君の『処女』をオレに買わせろ。
無理ならダメだ。やめろ。」
「いいよ あげる。
どのみち誰でもいいと思ったから」
違う。そんな君は『君』じゃない。
ああ どうして…
どうしてこの子は
こんなに汚れてしまったのか…。
【まって】
初元カノの恋愛が進行していく度に
胸が痛くなる。
応援したい反面、引き止めたい反面…。
あの子が誰かのものになるのが嫌で 怖くて…。
狂いそう。
【静かなる森へ】
2人で逃げよう。
誰も縛られない場所で一緒に暮らそう。
そこはオレと君しか知らない楽園のような場所だろう。
そしたら2人だけの結婚式をあげよう。
オレは君を愛し続けることを誓う。
だから君もオレを愛し続けてほしい。
君だけがとても欲しくてたまらない。
君はオレの天使でも
オレが君の悪魔でもかまわない。
君のためにいくらでも堕ちてあげるから
君もオレで堕ちてくれよ。
誰にもあげない。
君だけは誰にも。
許さない。
愛してる。
離さない。
呪ってやる。
【巡り逢い】
(※薬物乱用表現有り🌿💊)
人間は些細なことで大きく変わる。
例えば 好青年な旦那が人を選び間違えて
犯罪に手を出してたり…。
…………お話ししましょう。
最近、オレの旦那(パートナー)が
なんと犯罪に手を出していました。
オレは見てしまったのです。
旦那が🌿を所持していたのを。
問い詰めたところ、仲の良い友達に貰ったらしく
旦那は「紅茶の葉だ」としか言わず、
「お前がヒステリックを起こしてるだけだ」とオレを否定した。
紅茶をよく飲むオレからすると、とてもそれは紅茶の葉には見えなく、小さいジップロックに入っており、500円玉のような大きさで塊になっていたのだった。
旦那は今回は吸わずすぐに捨て、その場は丸く収まったがオレは許せずその🌿の写真を撮り、
旦那はどうせ気が弱くて通報しないと思ったのか冗談で「警察に言っても良い」と言っていたので
次の日、本当に通報した。
警察はすぐに対応してくれた。
オレは警察署に行き、旦那の犯行を洗いざらい話した。
撮影した🌿の写真を見せたところ、
警察は即答で「はい。『🌿』ですね。」と冷静に答えた。やはりオレはヒステリックを起こしたのではなく、正気だった。
警察には旦那の🌿に関する写真や映像、録音を
全て提出した。
「ご協力ありがとうございます。
今、実は🌿が大変流行してまして…」
警察によると 今はなんと🌿の時期らしく
たいへん流行しているらしい。
まさか旦那が🌿に手を出すなんて考えられなかった。
オレは絶望した。
「あなたのパートナーを逮捕し、
子供のイタズラではなく大人ですから、
立派な犯罪なのでしっかり刑罰を受けてもらいます。
近い日にあなたの家にガサ入れして調査しますが
くれぐれも内密にお願いします。」
オレはまた旦那の犯行の情報を渡すために
来週、警察署へ行くことになった。
まさかこんなことになるとは…
オレは食欲も仕事の意欲も活力もなくなり、
旦那と夢見た幸せを諦めた。