1件のラインが来ました。
すきな人からでした、「クラス離れたね」。
僕はすかさず返事を返します、「離れちゃった。何組?」。
「1組」「僕は6組」それっきり彼とはもう話してない。
5組の差を僕はどうやって埋めたらいい?
友達で、彼女と年に一回しか会わないようにしていた子がいた。会うのは7月7日、七夕の日だ。
家が遠いわけでもないのにそうする理由が長年わからなかった。聞けばすむ話なのだがなんとなく大きい理由があったらどうしようとか、例えばロミオとジュリエットみたいな、身分の違いがとかそういうの。
だけどやっぱり気になって、会ったときにめちゃめちゃ勇気だして聞いて、最近教えてもらえた。それも結構あっさり。
理由は、ばかみてぇにくだらないことだった。
「七夕の年に一回に会うくらいが距離感とか楽じゃん。」
だそうだ。
彼は面倒な付き合いを続けるのが苦手な上、彼は付き合った女の子を次々にメンヘラ化させる才能の持ち主で、何度も会うと大抵、4回ほどで彼女はやばくなるらしい。四又したら右の横腹を刺身包丁で深くまで刺されるほどやばくなるらしい。それが嫌で距離を空けながら年一で会っていると。
彼女のいない僕からしてみればメンヘラでも愛してやれよと思うのだが、イケメンの思考はよくわからん。
というかまず、四又して横腹刺される心理がわからん。
神様だけがしっている。
親も知らないぼくのひみつ。
家の窓越しに見えるもの、国道。
学校の窓越しに見えるもの、校舎。
行きつけ店の窓越しに見えるもの、知らないおじさんの家。
ロマンもくそもねえわ、ふざけんな。
とか思ってたら行きつけの店の前のおじさんが引っ越しをしていてなんだか切なくなった。なにが切ないかはわからないがなんとなく寂しいような悲しいような気がした。
なにが言いたいかって、別に言いたいこともないんだけど、とりあえず出会いとかそこにある風景とかはぼんやり眺めるくらいには大切にしなって話。
赤い糸ときいて「縦の糸はあなた、横の糸は私。」という歌詞を思い出した。これは糸という中島みゆきの曲であるが、
僕はこれをカラオケに行ったときは毎回歌う。特に好きな子とか可愛い子が居たときには必ず歌う。本気出して歌う。
理由は単にモテたいからだ、変に好きなバンドの、誰も知らないような曲とかボカロ歌ったところで失敗する可能性を持ってしまうだけだし、かといって流行っているKPOPの曲を歌おうとすれば難しくて失敗してしまうだけだ。
中島みゆきはいい。基本みんなが知っている曲ばかりだし恋愛の曲なんてどうすればあんなに純粋で切なげなものが書けるのかどうやってもわからない、素晴らしい。
だが、正直のところ、中島みゆきを歌うより好きなバンドを歌った方がよくわからんが盛り下がる。たぶんしんみりちゃう、僕の十八番。
それで何が言いたいかって言うと僕には彼氏は居ないし彼女すらも居ない、結局糸を歌う僕をカッコいいと言う人はいない。カラオケか合コンかになんて赤い糸はない。
それに気づいた瞬間、ムカついて国道沿いの家からめっちゃでかい声で「うんこ!」って叫んだわ。
くそう、どうやったら赤い糸結ばれるってんだよ!!