『ごめんね』
ごめんね。強がりな君を泣かせてしまった。
いつも強くてハッキリしてて時には僕に厳しいことを言ったり時には優しい言葉で励ましたり
僕にとって君は憧れでなりたい存在だった。
そんな君を裏切ってしまった。
君は大きな目に泪を浮かべた。
ごめんねじゃ済まないんだ。
一生罪を背負うんだ。
でかい十字架を背負って。
『半袖』
こないだまでコートを着て真っ白い息吐いてたのに
気づいたら軽い装備で歩いてた。
早いなぁと季節がどんどん過ぎていく。
もう半袖の季節だ。
そしてまたコートを着て白い息を吐く季節がやってくる。
時間は瞬く間に過ぎていく。
そう瞬く間に…。
『月に願いを』
ふっと仕事帰り夜空を見上げた。
今日は綺麗すぎるほどまんまるく
ちょっとオレンジかかった満月だ。
そういえばラジオで『今日はフラワームーンです』って言ってたけ?
そんな完璧でまんまるくて何処かミステリアスな
お月様に私はひそかな願いをした。
どんな願いかは言わない。
それはお月様と私だけが知っている秘め事。
『降り止まない雨』
朝からずっと降り止まない。
天気予報だと午後だと曇りになると言っていた筈なのに。
午後になっても雨はざあざあと無限に降ってくる。
まるで私の心みたいだ。心の心境と天気が一緒だ。
降り止まない雨と共にタバコ一本火をつけて
窓から無限に降ってくる雨の粒を見つめる。
[あの頃のわたしへ]
あなたは学生時代青春らしいこともしてこなかった。
そして自分に自信なく他人と比べては劣等感に駆られ
夜泣いていた。
社会人になってから親に働けと言われ働いた。
ブラック企業でやめたかったが親に反対され
働き続けメンタルが壊れた。挙げ句のはてには
働いたお金を親にとられた。
あの頃のわたしへ
辛かったでしょう。自分が嫌いだったでしょう。
あなたは頑張ったよ。
何回も死ぬ事を考えたよね。
地元から出ることによって人生は少し変わりはじめた。安心して。今生きてる。まだ自分を好きになれないし自信ないけど少しずつ頑張っていこう。