明日、もし晴れたら…何しよう。

暑いんだろうなぁ…

けど…外に出てみたい。

ご主人様は許してくれないかもしれない。

でも、いいよね。

1日くらい飛びたいよ。

『羽は毟らないで』

言ってよかった。

一日天使、空を舞う

彼に見つめられるとなんでも話してしまいそう。

澄んだ瞳をして…で私の嘘を見抜かれているよう。

私は目を逸らす。

けど、彼から感じる視線。

胸がドキドキしてやまないの。

彼のことは何も知らないけど…。

私は恋の熱で溶けてしまいそう…。

でもね、話せないことだってあるの。

今は顔が火照って口が開かないだけだけど。

ごめんね。澄んだ瞳のあなた。

私は家出する。

たとえ嵐が来ようとも。

あんな家にいても謝ることしか出来ない。

それなら、出ていってしまおう。

「…ねぇ」


…誰？こんな私に話しかけてきたのは。

「もしよければ一緒に行こう」

嬉しい。けど笑えない私。

あの子もきっと楽しくないだろう。断ろう。断ろう…

…やっぱり行きたい。生きたい。

こんな…

『嘘だらけの笑顔でも嬉しがってくれる君が救いだよ』

楽しいな。
お祭りっていいよね。なんか儚くて。
私は大好き。…命って儚いよね。尊いよね。
…なのに自殺を選ぶ人がいる。だから私は
人の多いお祭りの中で命の電池を無くしてあげるの。

私は鳥かごのなか。

貴方に救われた。

ご主人様が愛してくれるから。

私は生きていけるの…？

生きてきてわかったこともあるけど。

私はただ、一つだけ疑問があるの。

どうしていつも…

『私を見て悲しそうな顔をするの？』