NoName

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9/2/2024, 8:31:09 AM

私は棒人間勇者LINE子。冒険の旅に出てまーす。
私の特技は開けないこと。
ありとあらゆる扉を開けずに済むの。
この平面の体のおかげでわずかな隙間さえあれば
通り抜けてしまえるの。ホッホッホ!
牢屋なんか楽勝過ぎて物足りないわ。
これがいつでも鍵を手に入れないと先へ進めないという
残念ストレスの冒険者にとって、どれだけの有利になることか
計り知れないことこの上ないのはご承知でしょう。
というわけで、今日も楽しく冒険しちゃってまーす。
あ、宝箱。まあこれも開けなくても手を入れて
だいたい中身が何か分かっちゃうんだから…

キャーー!手、手!手を持っていかれた!!
人喰い箱だった。

(開けないLINE)

9/1/2024, 7:28:03 AM

「おーい、そこの僕ー?メルシーボークー?なんちて」
「なんなんですか、あなたは」
「なんか辛そうだから、助けてあげようと思って」
「はぁー。不完全な僕は落ち込んでるんですよ」
「何で?」
「完全じゃないからです。」
「ふーん、じゃーねー」
「待て待て待て、助けてくれるんじゃなかったの?」
「そうだった。」
「もう、逃げてもいいよ。期待してないから」
「ふふ、完全は常に膨張してるんだよ、完全に到達したとしても
同時に、完全から足りない不完全になってしまうんだ。」
「え、何?完全て膨張するの?」
「知らない」
「オイ!」
「舌先三寸で完全を目指す理由が無くなれば、助かるかと思って」
「はぁ。…そうかそうか、ありがとな」
「お、僕クンは助かったのか?いい顔になったな。
よかったよかった、じゃーねー」
・・・
「まあ、僕は不完全だが落ち込むほどのことではないのかもな。
それにしても、あいつの世の中の舐めップリは完全だ」

(不完全な僕)

8/31/2024, 4:31:50 AM

「香水…こうすい…」
バス待ちの列の中。
本日のお題の書くことの無さに難渋していた私は
知らぬ間に声を発していたようだ。
すると目の前に並んでる女性が振り返り
「そうよね、まだ台風あんなに遠いのに
結構な被害がでたわよね、ビックリ」
「・・そうですよね、ビックリ」
とりあえず話を合わせた。

これ母の前で言ったら梨の話になるな。

(香水)

8/30/2024, 8:33:39 AM

言葉はいらない、うーん。
どんな状況なら言葉はいらないんだろう。

一人で完結するときだよな、やっぱり。
それと、ただ一緒にいればいいとかいうラブラブな二人?
自分と人間以外ならラブラブであってもなくてもいらないね。
そか、もともと使う言語が違って疎通が出来ないなら
人間の間でも言葉はいらないか。
言葉で説明のしようがないは説明のしようがないと
言葉で説明してるし。
ジェスチャー…は簡単なのならともかく
どう考えても言葉のがありがたい。

まあ、たいていの場合、何かを伝える気があるなら
言葉はいるだろう。ただ
会話は無理にしなくてもいいよね?

(言葉はいらない、ただ・・・)

8/29/2024, 8:23:20 AM

全くの他人の突然の訪問なんてのは得てして
歓迎してあげられるもんではない。
それが有無も言わせないぞ的な物言いの人間ならなおのこと。

半年くらい前の話。宅配の荷物が届く予定だったので
ピンポンに迂闊に扉を開けてしまったら
貴金属タダで鑑定させてくれマンが現れた。

「腕時計ありませんか?タダでいいんで鑑定させて下さい!」
怒ってるのか?という勢いで喋り始めた。
既に余計な時間を使ってる自分に腹が立ってた私は
「置時計しかありません。」と断った。
しかし相手も更にまなじりを上げ
「アクセサリー類ありませんか?鑑定させて下さい!」
と食い下がってきたので
「木彫りのペンダントならあります。」と言ったら
明らかに不愉快そうになり
「それはいいです」と言い放って帰って行った。

まったく…流行ってるのか?貴金属鑑定させてくれマン。
ま、私も油断し過ぎた。これからピンポンには
必ずドアスコープを覗くように気を付けよう。

(突然の君の訪問。)

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