私、新入社員です。今日で出社2日目。
まだ右も左も分からないので、とりあえず
倉庫入り口に山積みしてある段ボールを
中に入れとくようにとの指示を受けました。
大量に積んである段ボールに思わず遠い目をしたが
それでも「千里の道も一歩からや!」と自分を奮起させた。
あれ?遠い目をしたおかげで異変に気付いた。
「1ケロ?」…けろ?何だこれは。
全ての段ボール一箱一箱に太マッキーで1ケロと書いてある。
・・・これは?はっ!
そういえば昔、ケロが通貨単位の超有名なゲームがあったな。
この「ケロ」もこの会社、いやひょっとしたら
この業種では当たり前の何かの単位に違いない。
今までの常識は通用しない。ぬるま湯のような日常とは
違う世界でこれから私は生きていかねばならないのだな。
決意を新たに、倉庫前を暇そうに散歩している偉そうな人に
新入社員の特権であろう分からないことはすぐ質問を行使した。
「すいません!ここに書いてあるケロって何ですか!」
「い・っ・こ・ぐ・ち、一個口だよ。カエルじゃあるまいし」
…「ケ」が大き過ぎじゃナイデスカ?
(ここではないどこか)
これで会うのが最後って分かってたら
じっくり見たり、話したかったこと全部ぶちまけたりして
特別な日として記憶に焼き付けることだろうけど
現実そんなに分かりやすいフラグが立つわけでもないし
後になって、あーあの日が最後だったんだなー
って、カレンダーの日付を見ながら
その日のことは特段なんも思い出せないんだろうな。
大切な人だったら、さみしいことだけど
それまでの記憶で幾度も補完しいしい
そうでない人は、まあ即刻
最後に会った日は日常に埋もれていくだろう。
(君と最後に会った日)
繊細な花だぁ?
世話しなきゃ育たないような花を造り出して
育てるのタイヘ~ンっていう愚痴か?
それでもこんなに見事に育てましたよっていう自慢か?
花はただ生きてるだけだ。
人間に見た目重視で改良された生殖器回りで
人間の目を楽しませる為に生きてるんじゃないっての。
人間が売るために、人間が楽しむために。
やれるもんなら原種に返して
元の環境に戻しとけって。
…あれ、なにイライラしてんだろ?
あー暑い!くそっ!!
(繊細な花)
1年前の私から見て、今の私は激変した。
まさかひと月後にこのアプリをインストールして
ポチポチポチポチ毎日書く習慣を続けることになっているとは
夢にも思っていなかった筈だ。
1年後
今の私が想像もつかないようなことを私はやってるだろうか?
どうだろう?
とりあえずこのアプリを続けていたら
1年後、自分の投稿で今日この地点に
1年分のスクロールをしまくって戻ってくる作業は
挫折してるだろう。
(1年後)
子供の頃はおでんの大根が大嫌いだった。
大人達は口を揃えて
「大人になれば、この美味しさが分かる」
と言っていた。
そして二十歳が過ぎて更にあって
いい年になって。
相変わらずおでんの大根が大嫌いだ。
あいつら揃いも揃って嘘つきやがったな。
え?まだまだガキンチョ?
(子供の頃は)