この国の人間は17才までは子供、18才からは大人。
外観も内容も急激に大人とやらに変化するわけではなくて
世の中からの見方、扱いが変わる。
クラスチェンジに必要レベルもアイテムもイベントクリアも
存在しない。
年数経てばいい。そのかわり
クラスチェンジしないという選択肢もない。
17才まで子供、18才から大人。
この国の人間は子供のままでいたいなら
人生を17年までで終わらせるしかない。
早く大人になりたくても
生きて18年を越えなければならない。
…え?気持ちの問題?
なんだ。そんなのやることやってりゃ誰も干渉しないよ。
子供でいようが大人でいようが、お好きにどうぞってね。
(子供のままで)
今日は母の日だね。
お母さーん!いつも、ありがとー!!
愛してるよーーー!!!
(愛を叫ぶ。)
ヒラヒラ舞うモンシロチョウを見てると、うすぼんやりと
モンシロチョウって紋は黒いから
モンクロチョウじゃないの?ってなんとなく思ってた。
でもそうなると
モンキチョウもモンクロチョウになっちゃうもんね。
ヒラヒラ舞うモンシロチョウを見て、うすぼんやり思う。
青い空に草花、そして蝶は遠目で追うに限るね。
(モンシロチョウ)
あれは小学校にはもう上がっていて1、2年生くらいの頃。
日曜の夜、家族揃って着席して今まさに
夕食を食べようとしていたその時、家電に電話がかかってきた。
その頃には既に電話に出て応対ぐらいは出来ていたので
仕方ねえ私が出てやるか的に軽く受話器を上げた。
ところがそこで全く予期せぬ事が起こった。
「もしもし」と言ったつもりが、口から出たのは
「イタダキマス!」
一瞬の静寂からの大爆笑。
兄も姉も笑い転げてヒーヒー言っている。
通話口からは必死に笑いをこらえた女性の
あの、お母さんいますか?の声。
イタダキマスって、嘘でしょ、イタダキマスって~
姉がまだ苦しそうに指差して笑っている。
ははは、間違えちゃったーとその場では
何とか一緒に笑って過ごしたが、ハッキリ言って傷ついていた。
夕飯食べてすぐ部屋に帰り頭から布団をかぶった。
恥ずかしくて情けなくて、相当落ち込んだ。
いや、今思えばホントただの笑い話なんだけどね。
あの頃はまだ繊細だったんだな~と。
(忘れられない、いつまでも)
何か不慮のことでもなければ
一年後以降もまだ生存してると思うので
一年前も今日も一年後もおんなじ、冥土への旅の途中。
生まれがスタート、死がゴール。
ゴールまでの時間をせいぜい引き延ばして生きている。
人生引き延ばし。
(一年後)