あれは小学校にはもう上がっていて1、2年生くらいの頃。
日曜の夜、家族揃って着席して今まさに
夕食を食べようとしていたその時、家電に電話がかかってきた。
その頃には既に電話に出て応対ぐらいは出来ていたので
仕方ねえ私が出てやるか的に軽く受話器を上げた。
ところがそこで全く予期せぬ事が起こった。
「もしもし」と言ったつもりが、口から出たのは
「イタダキマス!」
一瞬の静寂からの大爆笑。
兄も姉も笑い転げてヒーヒー言っている。
通話口からは必死に笑いをこらえた女性の
あの、お母さんいますか?の声。
イタダキマスって、嘘でしょ、イタダキマスって~
姉がまだ苦しそうに指差して笑っている。
ははは、間違えちゃったーとその場では
何とか一緒に笑って過ごしたが、ハッキリ言って傷ついていた。
夕飯食べてすぐ部屋に帰り頭から布団をかぶった。
恥ずかしくて情けなくて、相当落ち込んだ。
いや、今思えばホントただの笑い話なんだけどね。
あの頃はまだ繊細だったんだな~と。
(忘れられない、いつまでも)
5/10/2024, 8:10:59 AM