父に花見に行こうと誘ったら
駐車場そばのサクラを指差し
毎日見てると言われてしまった。
そういうんじゃないんだよな。
うちの団地の南にある芝生スペースにある八重桜。
毎年、他のサクラが散り始めてから遅れて咲き始める。
今年もこの間の嵐が通り過ぎたら途端にポコポコ咲き始めた。
満開になったらベランダに花びらがちらほら舞い込んできて
なんとも風流だ。
そうだ、今年はベランダで花見をしよう。
ビニールシートひろげて、コンビニ弁当とビール用意して。
そうしよう。のんびり八重桜でのんびり一人花見。
うん、楽しみになってきた。
(春爛漫)
いい歳して
父の運転する車の後部座席で寝てる間に目的地に着く。
母の揚げた唐揚げをバットから食べる。
私は世界中で比べても、誰よりもずっと幸せだと思う。
家を出た兄や姉にはホント申し訳ない。
(誰よりも、ずっと)
十代の頃から結構な高血圧。
あれからずっと降圧剤を飲み続けている。
心房細動の診断をやっと捕まえた。
それからずっと血栓が出来にくい薬を飲み続けている。
ありがたいことだ。
これからも、ずっとこれらの薬を飲み続ければ
死ぬまで生きられるのだ。
(これからも、ずっと)
沈む夕日…あ、そうそう
赤とんぼの歌を思い出した。
夕焼け小焼けの赤とんぼ
負われて見たのはいつの日か
初めてこの歌の歌詞を見たとき
たしか平仮名で「おわれて」だったので
「追われて」だと思ってた。
…誰に?
せわしない夕景だこと。
背負われてって注意書きしておいて。
(沈む夕日)
いつもブルドックソースのブルドッグは目をそらしている。
どんなに見つめても目は合わない。
最近でもないが120周年で急にヤツが笑ったのには驚いた。
が、それでも目は合わなかった。
無理に笑ってくれなくてもいいから
今度はこちらと目を合わせてくれるヤツを
いつか見させてほしい。
朝からヤツと見つめ合えたら
きっと幸せな気持ちになれると思うんだ。
(君の目を見つめると)