団地の二階に住む私は、遮光カーテンが必要だ。
全ての二階住まいがそうというわけではないが
私の部屋は運悪く、真ん前で外灯が煌々と輝いているからだ。
ただ遮光カーテンも何でもいいわけでなく
以前素材で失敗したことがある。
カーテンを買い替えた時、買ったときは気づかなかったが
裏地がゴムっぽくゴワゴワしたカーテンだった。
なかなか重くて分厚い。
ま、見た目はともかくホントに完璧に光を通さず
いたく気に入っていたが、その後洗った途端問題が発生した。
裏地のゴムが切れたり小さな穴が無数に開いてしまったのだ。
その夜、私の部屋はプラネタリウムと化した。
ま、ステキ!とはならない。気を付けよう。
大切な人を亡くした。
駆けつけたときも
次の日も涙は出なかった。
そしてその瞬間まで一滴も出なかったのに
湯灌の時
突如涙が溢れた。
溢れて溢れて止まらなかった。
イヤだ、イヤだ、イヤだしか口から出なかった。
その後は、もう何も出てこなかった。
涙が
出なかったのも止まらなかったのも
理由は分からない。
何?究極の玉子サンド?
名前の知らないコンビニにその幟はあった。
玉子サンドは昔から大好きで
母がお弁当にサンドイッチを用意してくれると
まさにココロオドルだった。
ハムもシーチキンも良いが、やはり玉子サンドである。
自家製は玉子にたっぷりマヨネーズ、和ガラシをちょっとまぜて。
甘くないのが好きなのだが
まあ市販の甘味がかったのもたまにはいい。
マヨ少なめで玉子感があるのもそれはそれでいい。
迷わず入店し、他には目もくれず
サンドイッチを手に取る。印刷で中身は見ずらいが
三つ四つは入ってるだろうか。究極だけあって多少お高いが
是非とも食してみようではありませんか。
心のみならず足取りも踊りつつ帰宅。
家でサンドイッチに合うコーヒー牛乳をわざわざ作り
いざ、実食!
…玉子焼きがサンドされた玉子焼きサンドだった。
ミディアムレア?ウェルダン?
一つ一つ焼き加減が丁寧に変えてある。
オマケのように輪切りゆで玉子サンドも入ってた。
違う、違うんだ。これじゃない…
まさにココロモンドリウツだった。
きっと絶え間なく頑張ってる人には
束の間の休息。
だらだら休み休み生きてる私には
束の間の人生。
息抜きの合間に人生やってるってセリフ
上手いこと言うなって思った。
誰か言ってたな。誰だっけ?
時計の針を回すだけの一日がまた終わる。
私が精一杯、力を込めて応援する日本代表のスポーツは
勝てない、勝ってくれない。直でではない。テレビ観戦でだ。
適当に観てれば勝つこともあるのだが
もし勝ってても私が真剣に見始めると逆転される。
サッカーもラグビーもバレーボールも、マラソンも
野球も水泳も体操もスキージャンプも。
いろいろなあれもこれもを思い出す。
なので大事な試合、負けられないだの、ここ一番だのは
もう観ない。
試合が始まったらテレビを消す。
居間で誰かが観戦するなら居間から消える。
そして、まんじりともせず結果を待つのだ。
勝ったら観なくて良かったとホッとし
負けたら私のせいじゃないとホッとする。
馬鹿にされようが可哀想がられようが
これが私の力を込めた応援なのだ。
頑張れニッポン!