今年のお正月の数日前、姉がおせちセットを送ってきてくれた。
箱を開けると密閉された袋に量は少ないが
結構な種類のおせちネタが一袋一袋入っている。
奮発してくれたのだろう。殻に入ったアワビがあった。
母がお重の真ん中に飾ると豪華なおせちになった。
松の内が過ぎ、台所にポツンと置き去りにされた
アワビの貝殻を見かけた。母のことだ、何かに使う気だろう。
キレイに洗って乾かしてあった。
そして次の日、シンクの縁にアワビの貝殻が置いてあり
その中に白く透き通った高級そうな石鹸が入っていた。
あら、オシャレ。横に並んだ穴から水も出るし。
ただ、シンクが傷むのを気にしたのか
キッチンペーパーが敷いてあるのが母らしくて笑った。
今日は可燃ごみの日。週2日、(火)4日分(金)3日分。
火曜日はただでさえ1日多いのに
何を思ったか日曜に部屋の掃除をしたもんだから
ごみ袋は既にパンパン。
そこに各所ゴミ箱から集めたごみを更に詰め込み~~
~たいが入らない。新しい袋を追加する選択肢は無い。入れる!
これでもかとばかりに圧をかける~~~~~。
ごみが融合を起こしたのか、なんとか破裂は免れる。
しまった、袋が縛れない。
チャレンジはするものの、物理的に不可能と悟り、ガムテする。
ヤバい、時間を食い過ぎた。収集所まで急げ!
収集車はまだだった。
カラス避け網を掛けながら辛勝を省みる。
ふと顔を上げると、頭から大量に滝のような汗が滴り
朝から猛暑を誇る太陽にきらめいた。
…いや、他にないの?「きらめき」。
些細なことって、主観だから
一人で完結することならいいけど
他者と共有する時は注意した方がいいよね。
またそんな些細なこといちいちって
言われそうだけどね。
まず心に闇があるのが前提ですね。
せっかくの心の灯火が昼行灯になってしまう。
いや、心に闇があるのは寧ろ普通で
闇がない方が闇が深い気もする。
ま、とりあえず
闇をパワーに変換したり、都合のいい逃げ場にしたりする
そういう余裕を失う前に、心の灯火は確保したいところ。
今のうちに探しとくかな。
あれ、そもそも心の灯火って何?
数年前、姉にLINEをやるよう滔々と勧められた。
世間一般がやってることはやるべきと言ってくれてるらしい。
友達なんてものが出来ちゃったりしたら、私もやるんだろうか。
とりあえず面倒くさいので断った。
「そういうの、やっとかないと後々困るよ」
姉よ、すまない。今まさにそれだ。