⭐︎真夏の記憶

　　あちこちから聞こえる
　　絶叫に混じる
　　子供のはしゃぐ声

今日は特別暑い日になるらしい


木陰になってるベンチに
腰掛け
アイスを食べない？って聞くと

君はバニラとストロベリーの
ハーフ！

こめかみの汗をハンカチで
押さえながら
言った

ちょっと待っててと
小走りでキッチンカーへ駆け寄り
バニラのストロベリーのハーフを
2個

受け取った瞬間から
溶け始める

ベンチへ急ぐけれど
どんどん親指と人差し指に
伝ってくる

慌てすぎて
僕の分のアイスクリームは
地面へ


夏の日差しと
こぼれたアイスクリームを
ほんの少し
うらんだ


⭐︎こぼれたアイスクリーム

　言葉の
やさしさなんて
あてにならない

ちょいとしたテクニックで
なんとでもなる

色んな場面で
色んな人に
同じく

言葉と態度が同じなら

本物なのだと感じれる



⭐︎やさしさなんて

　久しぶりのドライブ

少し遠出して一番好きな森へ

木々たちの緑が光に反射して
ミラーボールみたい
よくきたね！happyだね！と

歓迎してくれているようだ

せっかくだから
カーエアコンけして

窓をあけ

頬や髪にすり抜ける
自然の風を受けて

自分の存在を確認する

生きている


風を感じて

そう確認できる



⭐︎風を感じて

　現実か幻か

何度も見返す

当たったーーー！

漫画でよくある
ほっぺをつねるをやってみた

夢じゃない！



⭐︎夢じゃない