自分で見つけ出す前から

　刷り込まれた価値観が
　
　行く道を阻む
　
　"本当はこっちじゃない"

誰かが囁く

　進むたび、

　"あっちに行きたい"

　"こっちがいい"

　心の羅針盤に
　
　真に向き合い

進んでいくと

暗い森を抜け

明るい草原がみえてきた

　

⭐︎心の羅針盤

　

羽をつけて天使になった君達は

虹の橋を渡り

楽しく暮らしていると
信じています

幸せにしてあげられたか
わからないけれど

私たちがわは勝手に幸せでした

ありがとう

きっと待っててくれるよね

それまで、またね



⭐︎またね

　理不尽に責め立てられ
埋め尽くされる黒い煤を
洗い落とす石鹸の
泡になりたい



⭐︎泡になりたい

　うかれ、はしゃいで
まぶしい毎日

　どの季節より圧倒的に
多くなる写真
　
　去年を超える思い出って作り
ただいま、夏



⭐︎ただいま、夏

話があると
僕の部屋へきて2時間
君は黙ったまま　

レモン入りの炭酸
グラスの淵についた気泡が
一つまた一つと剥がれていく
　
　冷たくないだろうと氷を足す

気泡は暴れるように増え
浮かぶ

　僕の気持ちは沈んでいく

　
　

⭐︎ぬるい炭酸と無口な君