帰りたい風景が消えてく…
拝啓 寅さん
あなたは帝釈天で産湯につかりと口上を述べてましたね
俺は夜勤明けの父の腕に抱かれてつかったみたいです
……
遠く遠い記憶
父に腕に抱かれ安堵に包まれ眠りについた帰り道
…
お父さん…
最近また…
中島みゆき 誕生berth が頭をかすめる
「帰りたい誰かを失う度に…」って…
歌に励まされているよ
ねぇ…お父さん…
昨日付けの新聞に好きな湯が閉じると…
箱もの行政を繰り返してきた
政府自治体の責任でしょうか?
それとも好きな場所に何も返せない
力無い俺の怠慢でしょうか?
庭で芋も秋刀魚も焼けない都会暮らしで思うのは…
優しく笑う…
あの町の人たち…
日々の利益率に踊らされて…
好きな人との明日も見失う街に暮らしに疲れてる…
ねぇ…
お父さん…
大切な事ほど早く消えてくのですね…
お父さん…
やはり思うのは…
あの町の人たちに…
あの人に…
どうか元気で!
どうぞ元気でいて!
ありがとうの思いですね
あの町に生まれて良かったと思ってる
美しい自然の中 穏やかに暮らす人
あの町に生まれて幸せと思ってる
大切な何かを教えられた故郷よ…
胸を張り誇らしく…あの町に生まれたこと…
西田敏行さん
努力って…
カッコ悪い事ですか?
額に汗してガムシャラって…
カッコ悪いですか?
泥んこになっても頑張るって…
間違いですか?
教えてよ…
その拳の震えはなに…
隠したふりした気持ちはどうするの
僕は見ていたんだ
誰も通り過ぎてく花壇に
君は水を巻き太陽に葉を繁らしては
足を停める人に微笑むことを
本当に寝れずに朝を迎えてしまった…
「愛はきらめきの中に」
部屋に響きわたり…
もし君が側に居たら
俺はどんなに…
そんな事を胸にうかべた
2人口ずさむリズムにまかせて
新しい朝に2人だけの音を刻みたい
ねぇ…もう起きてますか…
今日も相変わらず俺は俺のままで…
君だけを…
美佐子さんが好きなんです…♪
きっとまた逢える…
いつかかならず逢えるから…
……
隣のマンションのおじさん おばさん夫婦
何時も声が聴こえくるよ…
ケンカしたり大声で笑いあったり…
おじさん…
ゴミ出し時に話したね…
何度も何度も…
たわいのない話をね…
今日の昼ざかり…
初めて立ち止まりって…
話したね…
ものの数分だけど…
すごく気持ちが…
時間がたつ程に沁みてきます…
近所の薬局のおばさんが店をたたんで…
隠居したり…
そんな話から…
俺の事を考えること…
おじさんの言葉から悟りました
きっと長らく心配かけてました…
おじさん…
薬局のおばさんみたいに腹を決めないとね…
俺は…
わかってた…
わかっていたと思ってました…
「君はまだ若い…」
立場を越えてかけてくださった言葉
人生の旅に俺は出る…
いつかかならず
逢える…
自分を信じて明日へ向かうよ
おじさんの背景の痛み知ってた…
ありがとうございました
おじさんおばさん ありがとう!
……
涙くん さよなら
さよなら 涙くん
また会う日まで