わたしがもし
大切な人を失って
一人ぼっちになってしまって
死にきれなかったら
透明人間になりたい
人の目にとまらないから
飲み食いも出来るし
着るものにも困らない
どこで寝たって構わない
なにより
わたしを覚えている
何者にも気づかれない
ホームレスになったって
実体はある
責任のない
守りたいものもなくなったら
誰にも知られず
透明になりたいのだ、
わたしはおこりんぼ
すごく支離滅裂
自分で自分が嫌になる
それでも直そうと試みた
だめだ
今日もおこりんぼ
理想のあなたを
わたしで表すと
火がついても
後悔することを言わない
静かさを持てる人かな
完璧に真逆
とりあえず休もう
わたしの人生で
突然の別れはない
いつも感が冴えるのか
予感がするので
心の準備ができていた
だからこれから
もし大切な人や命と
唐突に離れることになったら…
気がおかしくなるかもしれない
だいぶ昔の話をしようか
中学生だった
2年になって
いきなり友だちだった男子が
好きだと言ってきた
からかわれてると思った
ぽっちゃりしてたから
他にもからかう男子はいたから
振り回されるのが嫌で
無視し続けた
でもそいつは何度も何度も
好きだと言ってきた
同じ高校に進学していいか聞かれたこともあった
自分のことは自分で決めるよう言った
別の高校に合格した
そいつは飽きずに卒業するまで
好きだと言っていた
第二ボタンを渡してきた
それがあいつとの最後の会話になった
これは恋物語なのかわからない
わたしはどうしたかったのだろう
恋がわからなかった
とりあえず皆の前で告白するのを
やめて欲しかった
女子の目線の中で面倒事は嫌だった
真剣に向き合っていたら
今はもっと普通だったのかな
そんなこといってもしょうがない
わたしはいつも
大事なことに気づくのが遅いから
あいつ元気にやってるかな?
高校、あんたがいなくて寂しくなったんだよ
遅いよね、楽しかったよ
思い出を有難う
真夜中…
台所にいくと…
そっと私を呼ぶ声が聴こえる…
棚の中からだ…
ああ君は…
ポテトチップス…
なんて罪深い…
誘っているのね?